Hi-Hatsとは何だったのか?

Hi-Hatsとは何だったのか?

平松愛理

Hi-Hatsとは何だったのか?

平松愛理

Hi-Hatsとは何だったのか?

「BON Crescent」を御覧の皆さん、こんにちは!そして新コーナー(コンテンツ) 「BON Crescentの愉快な仲間達」開設おめでとうございます。 さて、開設のご祝儀代わりと言っては何ですが、私も早速「平松愛理論」を1つ投稿させていただきます。 (注:これ以前の文章は、本コーナー開設以前に投稿させていただいていたものであり、コーナー開設後初の投稿となります。)  今回私がテーマとして選んだのは「Hi‐hatsとは何だったのか?」です。 と、いっても「Hi-Hats」がリリースしたアルバムは「自分次第。」1枚ですので、 必然的に今日のテーマは「「自分次第。」を聴いて感じること」ということになります。 いつも事前にお断りしていますが、私は音楽的な知識はありませんし、感想はごく個人的なものですので、 ご意見等ありましたら、このHPのBBS又は私の方に直接メールをいただければと思います!(よろしくお願いします。) では、早速ですが各曲について、順不同(アルバムの順番とは関係なく)で、 つれづれなるままに書かせていただきたいと思います。(今回は前編として4曲をリストアップしています。)

「自分次第。」

 私は9.1のライブレポートの中で、このアルバムについて「清水絵里」の心の叫びであると書きました。 この曲はこのアルバムのタイトルナンバーですが、歌詞を読むとまさに心の叫びを感じることのできる曲です。 特に始めの歌詞「運命は『命を運ぶ』と書く じゃ誰が、いつ、どこまで運んでくれる? で、私の命はどんな風になる?」には衝撃さえ覚えます。 このように自分に負けそうな気持ちの中で、どのようにすれば自分に勝つことが出来るのか? この曲はその答までも歌っています。

「Pa-la-pa」

 彼女の曲の中で、ここまで直線的に人の生死について、歌った曲はないのではないでしょうか。 「生きてるって事に意識をしながら生きてる人なんていない くせに楽しいと忘れる 苦しいと思い出す…」 という最初の歌詞がこの歌の全てを物語っていると思います。 また、某番組で有名になった歌詞「8回のツギハギで つながっている身体で 私はしつこいSinger…」 (本人の手術の回数を指しているらしい…)もこの曲の歌詞の一節です。 そして、だからこそ、今やれることは今やっておこうというという、 今の彼女にしか書けない歌を歌っているこのアルバムの代表的な1曲です。

「旅真っ只中」

 アルバムの最後を飾っているこの曲のタイトルは、人生を旅に例えたもので、それ自体は特段めずらしいことではありません。 しかし、歌詞を聴くと、このアルバムで何度となくテーマとなっている「生きてる意味」を「考えた事アル?」 という問いから始まるなど、やはり「Hi-hats」ワールドならではの歌詞となっていることが判ります。 サビでは、(これまでの彼女の経験に基づくと思われる)、人生で経験するいくつかの感情について彼女なりの解釈を 「…だろう」と想像する形で歌い、それについても「だけどこれは想像だけで 私、旅真っ只中」と閉めています。 裏を返せば、「まだまだ人生で解き明かしたい事、意味を知りたい事がたくさんあるの。」 と歌っている訳で、愛理さんの「行くぞ~!」という声が届いてきそうな気さえします。 愛理さんの生きる力、勢いを強く見せ付けられた1曲です。

「パパ ママ ごめんね」

 実はこのアルバムの中で、唯一シュチュエーションがはっきり描かれているのがこの曲です。 そして、「母と子の Chrismas Eve」(アルバム redeem 収録)との比較をされることが多い曲でもあります。 簡単に双方の曲のシチュエーションを比較をしてみます。まずどちらもクリスマスイヴの日の出来事を歌っています。 そして、どちらの主人公も親もとを離れている女性です。「パパママ…」の主人公は自分の夢に向かって上京したようですが、 現実的にはバイトに追われる毎日で、クリスマスイヴも1人で過ごしているようです。 車を運転しているその状況からして、この日もバイトだったのでしょうか?一方「母と子の…」の主人公は、 同じイヴの日を恋人と2人で過ごしているようです。「パパママ…」ではこの後両親から(携帯に)電話が入ります、 主人公はFMラジオを大きくし、「(みんなと一緒に)今パーティの真っ最中(なの)。うん、すべて順調よ。」と答えます。 一方「母と子の…」の主人公は自ら母親に電話します。「(仕事は)うまくいってる。(恋人)がいたらこんな日に電話かけない(よ)。」と話します。 この2曲がどうしてファンの間で比較の対象になっているのでしょうか? これは私見ですが、私はどうしてもこの2曲に出て来る女性は同一人物に思えて仕方ありません。 同一の女性による上京の理想と現実を歌ったものである、と。(もちろん「母と子の…」が理想です。) 「しかし「パパママ…」の女性は、きっと数年後「母と子の…」のシチュエーションを経験する(した?)はずだ。」と私は固く信じています。

 「Hi-hats」はファンの賛否を呼び、「自分次第」も通常のアルバムとは違うとされる意見が多数を占めています 。しかし、愛理さんにとって大切な時期であったことは間違いありませんし、 愛理さんのメッセージがたくさん詰まったアルバムだと私は考えています。 アルバムをお持ちの方はもう一度聞き返してみては如何でしょう?

 また、近日中に後編を書かせていただきたいと思います。それでは、また…。

ページの先頭へ