ミモザー真帆の活き方(創作)

ミモザー真帆の活き方(創作)

シーン1 職場

青木はたくさんの携帯端末が入っている箱を持って、真帆に近づく

青木、真帆さん。ミイラミイラクエストのバクの件、 対応機種での検証やっておいて。

真帆、え?それはIT利用支援チームの仕事ですよね。 バクフィックスプログラムまではわかりませんよ。ここはゲームサウンド部です

青木、まあそういうな。今、スタッフの出社率が低いのはわかっているだろ? 対応端末でのバク再現の有無だけを調べればいいんですよ。 そこから先はテレワークしているIT利用支援チームに渡すから

真帆、それぐらいならできますが。

青木、まあ今は非常時だからね。柔軟にいろんなことをやってもらわないと。

真帆、それはわかってます。ただ、専門でないので 難しいことは時間かかったりしますというだけで。コンポーザーだったり映像関係には明るいですが。

青木、まあ、宜しく頼むよ。現象の詳細はこのプリントに書いてあるから。

真帆、わかりました。

青木、後、2時になったら、 会議室402に来て

真帆、ほぼ、すぐですね。 わかりました。

青木、ミモザくんもこれ宜しく

ミモザ、私の仕事じゃない

青木、まあいい、真帆さん、彼に説明しといて。

真帆、自信はありませんが いっておきます。

青木は去る。

ミモザ、納得いきませんね。サウンドの仕事いっぱいある。

真帆、そうよね。でもこれが日本なんだよな。

ミモザ、それどのくらいかかるのですか?それで残業してお金でるのですか?

真帆、2時間ぐらいかかるし 今、残業代でないと思う まあ、この時代でも皆、スマホいじるから安心な業界 だけど。

ミモザ、私はここは好きではありません。ここ辞めようと思います

真帆、え?なんで?家で、 ミモザにzoomしていい?

ミモザ、いいですよ。

真帆、ちょっと部長のところいってくるね。

真帆は席を経って会議室に いく。

真帆、部長、なんでしょうか。

青木、たいしたことないんだけどね。

青木は真帆にお菓子を差し出す

真帆、なんですか?

青木、マールブランシュと いう京都のお土産だ

真帆、部長、そういえば、 京都でしたね。で、なんで 私に?

青木、真帆さん、頑張って いるから

真帆、いいですよ。

青木、まあ、そう云わずに

真帆、だからいいですよ。

青木、まあまあ、せっかく だから

真帆、だからいりません。 部の皆さんで配ったらいかがですか?

青木、京都では3度めで受け取るもんだが。

真帆、京都の方には申し訳ありませんが、ここは京都ではないですし。いただく 理由もありません

青木、素直じゃないなあ

真帆、はっ?この際なので はっきりしたいですが、前も私だけにお菓子くれましたが、何か特別な意味ある んですか?

青木、いやね、君は美人だからね。

真帆、よくわかりませんが 私に好意もっているという ことですか

青木、うーん

真帆、すみません、私、ハッキリしない人あわないんです。

青木、うーん

真帆、用事はそれだけですか?

青木、気を使っているつもりなんたが難しいな

真帆、気使わないで結構ですよ。好意持ってるので、 気を使っているかもしれませんが。

青木、君は移動になるかもな

真帆、それはパワハラと捉えていいんですか?そのバク検証とやらやらないといけないので失礼します

真帆は会議室をでて、自分の席に戻る

真帆、あー腹立つな、もう

ミモザ、どうかしましたか

真帆、ああ、あとでzoomで 語っていい?

ミモザ、いいですよ。

シーン2 真帆の家

真帆はパソコンをいじって いる。

真帆、ミモザもうそろそろ okかな?。。よし。okぽい

真帆のパソコンの画面に、 ミモザが映る

ミモザ、やあ、真帆。

真帆、早速だけど、会社辞めるの?

ミモザ、最初から1年で辞めるつもりでいたよ

真帆、辞めてどうするんですか?

ミモザ、そういえば、いってなかったですね。まあ、 あの職場ではいうつもりも ありませんでしたが。

真帆、どういうこと?

ミモザ、私は母国でコンポーザーの仕事の経営をしてました。

真帆、社長だったんですか?

ミモザ、スタッフは6人ぐらいでしたが。

真帆、どうして日本に?

ミモザ、日本は昔からゲームにたけている国だ。だから、ゲーム音楽は広がりが 大きいという理由で、母国 の仕事はメンバーに任せて日本にきたんだ。

真帆、そうなんですね

ミモザ、今の企業に入ったのは日本のゲーム企業を知る為と、とりあえずの生活と機材を買う為だ。

真帆、辞めるってことは機材が揃ったってこと?

ミモザ、そうだね。それに 日本人好みのゲーム音楽も わかったし。辞め時ですね

真帆、でも今辞めるってちょっと勇気いりません?

ミモザ、心配ありません。 すでに母国と連携とりながらやっているので独立しても十分やっていけます

真帆、すごいですね。あたしも独立したいけどまだ貯金300万ぐらいだし。

ミモザ、ああ、そうそう、 何か腹立つことありましたか?

真帆、そうそう聞いて。あたし、関西出身じゃん?もうねいいたいことあったら ハッキリ言ってほしいわけ 青木ってさ、2度断っても、 3度めは承諾するような、3回ルールみたいなのをやってて、いらいらすんのよ。 そのステップいらなくね? とか思うし

ミモザ、それは同感ですね 東京もちょっと似たとこありますね

真帆、そうそう、東京も、 なんかあたしフィットしないんだよね。ふわふわで。

ミモザ、わかります。私も 外国人なので。

真帆、ミモザはよくも悪くも、はっきりしてて。話しやすい。

ミモザ、それは私も感じていました。ひとつ質問ですが、今の職場楽しいですか?

真帆、全然。というかあたしも早く独立したい。

ミモザ、ひとつ提案します。私と一緒に独立しませんか

真帆、え?

ミモザ、お互い対等な関係 。機材は使っていい。ビジネスパートナー。最初は、 私のもってきた案件やって もらうが、自分で営業してもいい。

真帆、それ乗っかっちゃっていいですか?

ミモザ、乗っかるも乗っからないも君次第です。あくまでビジネスパートナー。 君のプライベートは干渉しない

真帆、へたげな日本人より いいかも。真帆、乗ります

ミモザ、私の勘ですが、君は外国人と接するのがあってる気がします。

真帆、ありがとう。会社にはいついうの?辞めること

ミモザ、明日言おうと思います

真帆、じゃ一緒にいいましょう

シーン3 職場

真帆とミモザは青木に近づく

青木、ん?何か?

真帆、私とミモザさんは、 ここ辞めることにします。

青木、なんで?

ミモザ、私も真帆も独立します。

青木、そう。ちょうど良かった。吉田さんとデニーが ちょうどこの部希望しててね。私もそのほうがやりやすいし。

真帆、は?昨日の菓子折りとか何だったんですか?ほんと意味わかんないです。

青木、本来なら辞めるなら 一ヶ月先になるけど、今、 こういう状態だしね、今すぐ辞めてもらったほうが助かる。

真帆、こいつほんと何考えてるかわからない

青木、最後くらい綺麗に辞職したらどうですか?

ミモザ、まあ、あなたはそのくらいだろう?

青木、二人で仲良くやってくれ。今から総務に連絡する。手続き終わり次第帰っていいよ。

真帆、わかりました!御世話になりました。

ミモザ、私はその挨拶はしません

青木、はいはい、あっ、わかっていると思うけど、給料は昨日までで終わりね

真帆、上等です!

真帆とミモザは青木から去る

シーン4ミモザの事務所

ミモザは玄関をあける。

真帆、意外と広いじゃん

ミモザ、ここに住んでる。 居間に機器をおいてる。

真帆、私がいたら邪魔じゃないの?

ミモザ、いや、勤務中はここにいてokだよ、まあ、 勤務終了したらプライベートルームになるから帰ってもらうけど

真帆、そのぐらいがいいわ

ミモザ、とりあえず、明日からここで作業です。あと 仕事とってきてもいい。なんかつてはありますか?

真帆、あたし2年前までインディーズ活動してたのよ ファンも1000人いたから、 あなたの曲を作ります、で 募集かけてみようかな?

ミモザ、You Tubeで告知とか?

真帆、あ、そのままにしてるアカウントあったわ。

ミモザ、じゃ、撮影しますか?機材ありますよ。

真帆、あ、そうしようかな そうしよう。

ミモザ、一万円ね

真帆、金とるのかよ?

ミモザ、初回だけは無料に しときます

真帆、ま、払ってもいいけど。やりますか。

ミモザ、編集したり投稿したりはあなたがやってください。

真帆、わかった。

シーン5 真帆の自宅

真帆はミモザに電話する

真帆、ああ、ミモザ?

ミモザ、真帆さん、どうしました?

真帆、今日、10時にそっち にいこうと思ったんだけど 昨日のね、投稿したビデオ 、早速、常連だったファンから曲作りの依頼があってね。

ミモザ、よかったですね。

真帆、早速、面談に行ってこようと思うんだけど

ミモザ、ん?zoomとかで よくありませんか?時期が 時期だけに

真帆、私もその方にzoom面談をお願いしたんだけど、 どうしても会いたいという ことで

ミモザ、私もいきましょうか

真帆、大丈夫だと思う。芝さんだしいいファンだったから

ミモザ、ではどこで会うのかだけあとでラインください。非常時かけつけます

真帆、ありがとう。

シーン6 カフェ 昼前

真帆は椅子に座ってコーヒーを飲んでいる。芝が入店する

芝、真帆さん!

真帆、芝さん、久しぶり。 ご依頼ありがとう

芝、依頼しますよー。2年間なにやってたんですか?

真帆、アーティスト活動は もう辞めて、コンポーザーになったのよ

芝、コンポーザーって?

真帆、アーティストではなく、仕事として作曲をやるんです。

芝、ああ、いいね、いいね。僕は今回の動画みて、 仕事依頼したいと思って、 急いで作詞をしてきたんだ

真帆、そうそう、作曲を依頼ということで

芝、作曲だけじゃなくて、 真帆さんに歌ってほしい

真帆、歌入れの料金もかかりますが大丈夫ですか?

芝、勿論!真帆さんに歌ってもらわないと意味がない

真帆、その依頼の詞はございますか?

芝、これだよ

芝は紙を渡す。

真帆、真帆は芝が好き。私と一緒にいて。心も身体も あなたのものよ

芝、いい詞でしょ

真帆、これって私のことじゃないですよね?名前変えてくれません?

芝、いや、詞はゆずれない。メロディは自由でいいからさ。

真帆、申し訳ございませんがお断りいたします。私は コンポーザーとして仕事を するだけで、このような、 私をイメージした詞に曲は つけられません

芝、50万払うよ。いいだろ それだったら。

真帆、お金の問題ではございません。普通の詞はないですか?

芝、そんなの意味ない。この詞を真帆さんが歌ってこそ意味がある

真帆、正直、がっかりです。他をあたってください

芝、まてよ。じゃ、100万で どうだ?

ミモザ、フィアンセで真帆のビジネスパートナーのミモザです。仕事の内容、私もききます。

芝、くっ!

芝は慌ててカフェをでる

真帆、フィアンセ?

ミモザ、そういわないと、 あの男は引き下がらないと 思いますよ

真帆、まあいいわ、ありがと

ミモザ、これから真帆が営業するときは、対面もzoom も私が参加します。いい仕事もらうために必要です

真帆、ふふっ、それがいいかもね。仮のフィアンセに なってもらうわ。ミモザだと安心だし。

ミモザ、利益あげてください

真帆、ムードないひと。さっぱりしてていいわ。

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