みのり会チャリティーコンサート

みのり会チャリティーコンサートE

平松愛理

みのり会チャリティーコンサート

平松愛理

みのり会チャリティーコンサート

★ セットリスト ★

第一部:みのりステージ

第二部:チャリティーコンサート

1.あなたのいた夏
<MC>
2.君にしとけばよかったなんて
3.夢について~ハイネの日記
4.本気でI LOVED YOU
<MC/詩の朗読1>
5.YOU ARE MINE
<MC/詩の朗読2>
6.友情
7.待ってもいいよ
8.アイスモナカ
<MC/メンバーの紹介>
9.部屋とYシャツと私2004
<MC>
10.蒼い芝生
11.素敵なルネッサンス
<アンコール>
<MC>
A1.世界語のラブソング
<花束と記念品の贈呈>
★ レポート ★

 愛理さんがチャリティーイベントにご参加されると耳にした。5月末の頃合だったかと思う。今年は仕事の都合でどうしても1月17日の『KOBEMEETING』の折には東京にいなくてはならず、チケットは予め購入してあったものの、こちらへの参加を断念せざるを得ない状況となっていた。故に愛理さんとは昨年(注:2004年/平成16年)11月に東京ドームラクーアで行われたイベント以来、久しくご無沙汰の形となっていた。そんな愛理さんがチャリティーでライブを行われるのであれば、是非一度見ておきたいものである。  チャリティーの主催は『社会福祉法人みのり福祉会』という団体であり、狭山の福祉団体のようである。公式サイトで発表された手順に従いまずはメールでチケットの申込みをエントリー、次いで返送で整理番号を受けて、後は当日この番号を伝える事でチケットを手に入れることが出来るという流れであった。当日は座席は自由席であるとの事であったが、狭山と言う立地条件の悪さ、狭山市民会館での開催とかなりの大きな箱(キャパシティー1400人との由)でのイベント開催と言う事で、仮令ギリギリに到着しても 『まぁ~、座れるかな?』 と、あれやこれや思案をしていた。

そうこうして迎えた当日、日中あちらこちらで所用を終え、加えて当日比較的大きい地震が起こったことから交通に乱れが生じ、当日会場である狭山市民会館に到着したのは6時開始予定時刻より10分前、5時50分の頃合であった。正に滑り込みセーフと言ったところである。まずは間に合ってホッと一安心であった。  係員氏の誘導に従い入り口まで歩み寄ってみれば、みのり会の方であろうか?が、会場入り口へと誘導をしてくれている。これに従い2階の入り口へと歩みを進める。正面扉の一角では長い机を設置してチケットを扱っていて、先にメールでエントリーした際に頂いた整理番号を告げれば、ほどなくチケットが手に入った。4000円の代金を支払い、これを受け取る。愛理さんのライブにあっては珍しく愛理さんの画像がチケットに写しこまれたものであった。恐らくはパソコンか何かで作成した手作りものであろう。手作りの暖かさを覚えるチケットである。もぎりの際にも同じく手作りと思しきパンフレットを頂戴して、これをみながら本日のイベントの全体の流れを確認する。どうやら『みのりステージ』と称されたイベントに次いで愛理さんのステージが行われるようであるが、その予定曲目として、

>曲目
>部屋とYシャツと私2004
>YOU ARE MINE
>あなたのいた夏
>素敵なルネッサンス
>(変更あり)

と書かれているのはいかがなものか?う~ん。これってネタバレなのであろうか?それとも変更もありうるのであろうか?まずは参考までと言ったところなのであろうか?これをみる限りはなんとも言えないところである。でも正直4曲のみと言うのは有料でのイベントではちと寂しいかな?と思ったりもして・・・。  そんな事をパンフレットを見ながら思いつつ、そのまま場内へと進む。丁度お偉い方がご挨拶をされておられたところだった。緞帳は下げられたままで、その前にお偉い方が立ってのスピーチをされておられる。最前列に平素より懇意にさせて頂いているBONさんをはじめ、多々皆様の顔ぶれ(正確には後方から確認したので顔ぶれでは無いのですが・・・)を発見し、最前列までそのまま移動、軽く会釈だけのご挨拶に留める。幸いな事に座席には余裕があり、ギリギリの時間にも関わらず、2列目センターど真ん中の座席位置をキープする事が出来た。全体では半分程度の座席が埋まったかな?と言う印象を受けたところである。実際フタが購入したチケットにも898番と番号が打たれており、これが通し番号であるのであるとすれば、来ている、来る事が出来なかったは別にして、それだけのお客さんに少なくともチケットの販売がされたと言う事になり得よう。  フタが場内に足を踏み入れた時にはお一人目が挨拶をされておられた頃合だったようで、その後衆議院議員の先生方の挨拶が続く。合計でお三方のご挨拶であったが、さほど長い話ではなく、大略は挨拶と「おめでとう」のお祝いの言葉に終始していた。

 話に続いていよいよイベントのスタートとなる。まずは6時10分から25分までの15分間は第一部・みのりステージと称して、みのり会のメンバーによるダンスやら合唱退会 みどり音頭や、あちがとうの言葉からなどが披露される。自然に手拍子が巻き起こり、ステージの方を応援付けた格好だ。  緞帳が下がりしばしの休憩。緞帳の隙間から真紅の敷物がちらりと顔を覗かせ、セットを設営している事が分かる。フタは件の事情からついついうつらうつら・・・。まさか愛理さんの前で大いびきをかいて寝る訳にもいかないので、この間を利用して軽く仮眠を取っておいた。

 6時45分になり、明るく照らされていた場内の照明が落とされて、その代わりに重低音が場内に鳴り響く。次いで緞帳が開きステージがあらわになる。センターにそそり立つ真紅の布地、これが床にまで到達して、イチョウの葉っぱを思わせる形で大きく左右に広がる。このセンターの飾りを中心として、やはり真紅の布地が丁度カーテンを左右で縛ったように、左右方向に垂れ下がる。最近愛理さんのライブと言えばシンプルなセット構成が多かった印象で、今回のセットはかなり力が入っている。後に分かった事であるが、このセットは今回の主催者である「みのり会」のご尽力が大きいようだ。思えばこれほど大きいステージで愛理さんが歌うのを見るのもホント久しぶりの事である。愛理さんが休養宣言を行った2002年4月11日の渋谷公会堂以来ではなかろうか?  愛理さんがセンター左手のシンセサイザー(キーボード?)の前に座し、バックメンバーとして4人の男性サポートメンバーを従える。今夜のステージは5人で行われるようである。今日の愛理さん、白を基調とした薄手のドレスと言うのであろうか?実に夏らしいチョイスである。  まずは『あなたのいた夏』からスタートする。バックメンバーとのハモリが実に素晴らしい。かつては『題名のないラブソング』と言う曲名でしばし披露されていたナンバーであったが、昨年アルバム『秋の虹』がリリースされるに当たって『あなたのいた夏』と無事曲名が付き同ナンバーも収録された経緯がある。タイトルに夏が含まれている曲を先頭打者に持ってくるのは憎い演出である。そう言えば夏に愛理さんとお会いするのは初めてかも知れない。今日は新曲を含めて、今まで耳にした事が無いナンバーを聞く事が出来るのでは?と、密かに期待するところである。

 1曲終えてMCとなる。 「みなさん、こんばんは。平松愛理です!」 と、手を振って笑顔でアピールする。 「始めましての人、拍手をお願いします。おぉ~、ほとんどですね(笑)。今日は埼玉の狭山にやってきました。こんなセットを作って貰い、みのり会の趣旨に参加させて頂きたいと思います。貴重な時間を過ごしたいと思います。」  愛理さんのMCはまだ続く。 「ライブ…、今夜のライブは、いつもと違った感じで行いたいと思います。最近伝えるの意味が変わった。今日はいかに伝えるのか、生きている事、ステキな事、自分にある、心にあることを伝えられるだけ伝えたいです。大切に歌いたいです。1曲、1曲伝えたいです。」 愛理さんの歌に対する情熱の深さが伝わってくる。MCに次いで披露されるのは『君にしとけばよかったなんて』であった。センターに立っての曲披露である。「君に出会えてよかった」と言う愛理さんの感謝が曲に乗って伝えられてくるような気がする。  再びシンセサイザーの前へと戻り『夢について-ハイネの日記―』を披露、次いでバックメンバーが全員その場を辞して愛理さんが弾き語りで『本気でI LOVED YOU』を披露する。最新のアルバムに収録されているナンバーと、1stアルバムに収録されているナンバーの織り成す絶妙なる組み合わせであろう。

 2曲続けて披露した愛理さん、センターに椅子が持ち込まれて、そちらへと移動。座した格好でのMCとなる。 「2曲続けてお贈りいたしました。最初の曲はオルゴールっぽい曲ですね~。『夢について~ハイネの日記』と言います。娘が詩を書いて、私がメロディーをつけました。いい感じに仕上がって…。昨年発売された『秋の虹』と言うアルバムに入れました。もう一度聞きたい方、買ってください(笑)」 しっかりと宣伝を忘れないのはさすがです。愛理さんのライブをみていると必ずCMが入るのですが、これを聴くのが実は楽しみだったりします♪ 「続いて『本気でI LOVED YOU』ですね。懐かしい曲ですね~。急に弾きたくなってしまいました。デビューアルバムに入っていた曲でしたっけ?」 場内からすかさず、 「その通り!」 の声があがり、即確認が出来た格好だ。 「『TREASURE』の中の曲でしたね。久しぶりに弾いてみました。いつもと違うライブにしたいと冒頭に言いました。最近詩を書いていて・・・、歌う詩ではなくて、読む詩、聴く詩、メッセージですね。命の尊さ、一生の悲しさ、一日を大切にしたい、時間との戦い、生存競争、最後に持っていけるものは心のみ…。だから心を豊かにしたい 生きている内に良かった今日、という充実している気分になってもらいたい。日々思う事がある。」  そんな愛理さんの思いは詩集と言う形になって表れた。 「今度詩集が出ます。宣伝します。いいですか(笑)?9月中旬、PHP出版から「幸せになろうよ」と言う本です。40の詩が入っております。40の詩、是非届けたいと思います。40の詩の中から『祈り』と言う詩の朗読をしたいと思います。」 として、一遍の詩を朗読する愛理さんであった。詩の持つ世界観は一字一句異なってお伝えする訳には行かないので、こちらは同書に譲るとして、この場ではその詩の詳細は割愛したいと思います。興味がおありの方は是非一冊お買い求め下さい。愛理さんに成り代わりまして、この場をお借りしてお願い申し上げます。

「私は…、ご存知の方もいるかとは思いますが、ガンを宣告されて3年経ちました。その瞬間から全てが替わりました。時間が貴重でいとおしい。会って話しているのも貴重、言葉で伝えるのも・・・。歌、行きますか?」 イントロが流れ始めるも、MCはまだ続く。 「宣告を受けてから書いた1曲です。全て受けた事が自分の宝です。これから出会うもの、こと、全てを宝にしたいと思い書きました。」 として披露されるのは『YOU ARE MINE』であった。暖かい色合いの照明が印象的である。『YOU ARE MINE』の『YOU』とは愛理さんが受け止める全ての物であるという話は以前、kobemeetingの折にも確か仰られていたような気がする。こうした気持ちはホント大切にしていきたいものである。

 1曲終えて再び詩の朗読を行う。 「もう一つ、「幸せになろうよ」と言う本から詩を紹介したいと思います。1週間前に体調を崩しまして、自分でもビックリしました。静かな自分に耳を澄ませてみると、人間の身体って良く出来ていると感心してしまいました。歳をとると、年々歳を重ねると、人間は神様の創造物であって、素晴らしいと改めて思いました。当たり前の事に感謝したいです。」 として、「人の力」と言う詩を朗読して紹介して下さいました。こちらの詩も前記の通り、その詳細については割愛をさせて頂きたいと思います。 「人って、老若男女いろんな人がいて、恋愛あり、人間あり、友情あり、ホント、人と人と会うと、ぶつかり合うけれど、傷つきあって、一方で助け合って、人は人で支えて、大きくなる…。私が書いた曲の中で、男女の友情を書いたものがあります。人間の愛、人間くさい、くさい友情…。」 と、言う流れで披露されるのは『友情』であった。スタンディングのままの体制での曲披露。愛理さんの身体に沿うように上へ、上へとライティングの光が移動する。愛理さんの身体が自然とリズムをとって揺れていく。この曲はキーボードを演奏して貰ってそれに合わせる形での披露となったのであるが、演奏者を紹介する折にギターとキーボードとを間違えて紹介してしまうちょっとしたハプニングがあった。

 1曲終えたところでシンセサイザーの前へと着席、続けざまに『待ってもいいよ』を披露する。まったりとした空気感を持つ独特のメロディーラインにうっとりしていれば、一転ギターソロから入り、シンセサイザーの激しいメロディーのそれへと変貌を遂げる。ライティングもフラッシュver.よろしく、ステージの上を黄色に染めあげる。『アイスモナカ』の披露である。パワフルな楽曲も夏らしいと言えば夏らしいかもしれない。アイスといえば夏の風物詩ですしね~。ジャズを彷彿とさせるメロディーには思わず場内からも手拍子が巻き起こる。

 合計で3曲続けての披露という形になり、一段落と言った具合にMCになる。ここでメンバーの紹介をと言う事で、一度下がっていたバックメンバーが順番に入ってくる。その都度にも、 「ベトナムの親善大使として出かけていって、『なんちゃらフェスティバル』(←本当にそう言っていました)に一緒に行ったメンバーです!」 とか、 「あの時は悪いモノに当たって帰ってきたよね~」 などと、メンバーとの思い出を絡めてのエピソードの紹介が続く。故に単なるメンバーの紹介と思う無かれ、愛理さんのライブは最初から最後まで片時たりとも目が離せない面白さを持っているのである。ベトナムで食中りをしたのはドラムの木村さんと言う方を紹介した折のエピソードである。なにせ22人中20人(!)が食中りに見舞われたと言うのであるから、これは大変な事である。 ベースの山内さんは最近結婚された方のようだ。 「何年前にご結婚されたのでしたっけ?」 「2001年の1月1日です」 「えっつ?エイプリルフール?」 「いや、1月1日です・・・」 4月1日と勘違いされた愛理さんであった。なんでも愛理さんは結婚式に招待されて、やはりと言うべきであろうか、曲を披露されたとの事であった。 「パーティーに参加しての思い出のエピソードなんですが、一緒に住んでいても携帯メールで会話をしているんですって?」 とのツッコミがあり、 「いやいや、パソコンメールですが…、ちゃんと会話もありますよ」 と言った具合に、山内氏は自分で自分をフォローしていた事だった。 キーボードの鈴木さんはベトナムではやはり負け組みであったようだ。 「何に当たったのかなぁ?」 「エビじゃないっすかね~?」 1日2~3人がバタバタと倒れていく中、集合場所に参加するメンバーが減っていって、最後まで残ったのは数人であったと言う。恐るべき食中りである。  愛理さんは一滴の水がたたったようで、 「何事も経験?」 と、今にして思えば・・・と言ったところのご様子であった。 「昨年は休業から復帰し、1年の間にベトナムと神戸の大使に任命されました。ダブル大使ですね(笑)。どうすればいいのか?って思いましたが、清く正しくみんなに音楽を通じて伝えるのが宿命とぼんやり思う。一人では何も出来ない。メンバーやスタッフに支えられて、音が出る・・・。ありがたいことです。」 歌手の本髄と言った部分であろう。

「次の曲は結婚式で歌わされる曲です(笑)。結構大変なんですよ~。参加費払って、一番最後の方に歌うでしょ~。ご飯は喉を通らないし、デザートの頃に歌う。そうするとたまにいいなぁ~、歌って貰える人は・・・って、思う。まぁ~、作った本人ですしね(笑)。歌い継いで貰いたいものです。」 として『部屋とYシャツと私』を披露。これは昨年リリースした『YOU ARE MINE』のカップリングとして収録された2004ver.と言うことになるのであろう。

 弾き語りの形で『部屋とYシャツと私』を披露した愛理さんであったが、1曲終えた後センターへと移動する。 「どうもありがとうございました。後半も後半になりました。身体を動かして、手拍子して行きましょう。」 いよいよライブは佳境に突入と言った頃合である。 「新曲を作りました。ロッテリアで流れています。ファーストフードならばロッテリアです(笑)。この間ロッテリアで一日店長もしてきました。ポテト一つ~♪」 と、心はロッテリアの店長の愛理さんである(笑)。

 ロッテリアの公式サイトを開いてみればそのいきさつが記載されている。簡単に抜粋してみれば、 ロッテリアは、ファーストフード チェーンとして第1号店オープンから今年で33年目を迎えます。これを契機として、ロッテリアは、ロッテリアイメージソングの制作をシンガーソングライターの平松愛理さんに依頼しました。そして、この度、ロッテリアのスローガンである“おいしさに笑顔をのせて”をテーマにしたイメージソング『おいしさに笑顔をのせて~蒼い芝生~』がついに完成いたしました。 との紹介されております。また愛理さんを今回起用した理由として、 年齢、性別問わず幅広い層の方に共感できる音楽を通じて、企業メッセージである「おいしさに笑顔をのせて」を伝えられるシンガーソングライターを探して、色々な方の音楽を聴いていました。その中で、平松愛理さんのポジティブな詩に出会い、お客様はもちろん、ロッテリア全従業員に「おいしさに笑顔をのせて」というメッセージを伝えていただける方だと確信して、今回のイメージソング制作をお願いしました。 と、記載がされているところである。愛理さんファンとして勿論喜ばしい事であるが、特にいろいろなアーティスト候補の中からよくぞ愛理さんを選んでくれた!!と言う部分に、素直に喜びを感じたいところである。

 ロッテリアについてのMCはまだまだ続く。 「週刊新潮に載っていましたね。ロッテリアの店舗に次の曲が売っていたりします。」 残念ながらこれは店毎に違っていて、まだCDを取り扱っていない店舗もある(ロッテリアの公式サイトによれば、現時点で販売しているのは「原宿竹下通り店」のみ)ようだ。  ここで愛理さんから『みんなの力で置いて貰おう計画』が明かされる。曰く、ロッテリアに行って、 「平松愛理のCD、置いてありますか?」 と、みんなで言うのだと言う。まずは埼玉から初めて、これを徐々に全国に広めていくと言うのがその計画の趣旨である(w。その頃合になってやっとリリースがなされる頃合になると言う訳であるが、愛理さんファンのみならず、とてもハートフルナンバーなので、多くの人の耳に触れて頂きたいなぁ~と言うのが、新曲を耳にしたフタの素直な感想である。 「まだCD屋で売っていない、リリースするかしないかの、出来たてホヤホヤ、湯気が立っている♪」 例えもちゃんとロッテリアよろしく飲食物になぞらえているのが愛理さんのセンスであろう。 「今日は、生バンドで披露します。タイトル、覚えてくださいね。『蒼い芝生』です。形の無いもの、信じられない愛、夢、希望を信じられるようにしようという曲です。」 として、本邦初公開で『蒼い芝生』が披露された。 『この日の曲披露はどうだろう?微妙かな?』 と思っていたので、新曲の披露は素直に嬉しかったです。愛理さんらしさが出た伸びやかな雰囲気を持つナンバー、一度聞いただけで耳から離れない優しいメロディーライン、なるほど青々とした芝生を髣髴とさせるものがある。  軽いステップを踏み込んで、振り付けをつける愛理さん。あまりの元気ぶりに先週体調を壊されたのでは?と、思ってしまうが、一方でホント楽しそうに歌う愛理さんを見るにつけ、元気を分けて貰えるから愛理さんのナンバーはやっぱり好きなのである。 最後を締めるのは『素敵なルネッサンス』である。左右に展開をみせる愛理さん、手を打って手拍子を促し、最後はジャンプ一番、クルリとターンを決めてびしっと決めてくれた事だった。

 こうして5人が立ち去りステージは終了と思いきや、場内の照明は落とされたまま。必然的に拍手が鳴り止まずアンコールを促す形となる。ほどなく5人が再登場となる。  2度ふかぶかお辞儀をする愛理さん、 「ありがとうございました。今日会えてよかったです。今日会えた事を宝物にして、明日から過ごしていきましょう。全ての人に愛を込めて…」 として、ラストナンバー『世界語のラブソング』が披露された。 『アンコール、『YOU ARE MINE』は歌ってしまったし、何を持ってくるのかなぁ~?』 と、思っていたのであるが、『世界語のラブソング』ならば納得の起用である。場内が一つになれる力を持った元気ソングである。フタもオキニの一曲だ。

 最後にみのり会のメンバーから花束と記念品の贈答が行われて無事チャリティーライブは終了、およそ8時半の頃合であった。  外に出てみれば夜空に花火の大輪が咲いていた。折りしも近隣で花火大会が行われていたようだ。つくづくも夏なのである。今年の夏はいい思い出がまた一つ出来た、そんな印象を覚える夏の一日であった。

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