貝殻の破片

平松愛理

海岸を眺めるあなたの見慣れたその横顔
さっきから私が見つめているのに
気づかないね

今お別れ言ったら　あなたどんな顔するの？
冗談だと笑って　あの波のように返すの？
出逢った頃は表情ひとつで大事件
怒って泣いてKissして一層深まった

向き合って砕けて想いが散っても又寄せてた
波しぶき今ではさざ波になって会話減った

心許せることと　 慣れ合いは紙一重ね
平和が幸せでも　甘んじちゃ何か終わる
キャミソールの首筋あなただけのじゃない
今日口紅変えたの気にも留めないよね

このままじゃ私は引き潮に乗って消えてゆくよ
あの島に夕日が掛かれば知らない明日選ぶわ

モーニングコールも最近「おはようじゃあ」でBye-bye
前はつい話し込んでよく遅刻したっけ

今日と違う明日を私は見つけて生きたいから
欲しいもの欲しいときちんと話せる女になる
海岸に寝そべるあなたは私を誤解してる
貝がらの破片を裸足で行くような女じゃないと