この街のどこかで

ボカロ

この街のどこかで

平松愛理


君なしじゃただの街
そんなこと言っていたっけ
忘れかけてた
一歩ずづゆっくりと
胸の隅しまった記憶
よみがえるの

この本屋通りすぎたら
いつもあなたがいなくなり捜した
そしてここから店をのぞく
あのくせ今日もまた
知らずくりかえすの

* それぞれの人生
もう待つ人がいて
どんなに幸せだとしても
時に迷って 時に悩んで
自分を確かめたい日もある
お互いあの恋は
必死に守ったね
愛とは言えなかったけど
あなたどうなの?ふと思
い出す?
この街のどこかで

今 日の様に陽がだいぶ
短くなったあのベンチで
ケンカをしたね
理由さえ失くすほど
難しい長話で
風邪をひいた

熱が出たと電話したら
二つもつぶれた目玉焼きサンキュー
今は愛する人に作る
卵失敗したら
その日は風邪をひく

あれからの道のり
充分過去になって
いつからかあなたと同じ
名前呼ばれても振り向かなくなり
いつからか人混みの中
あなたの面影と
歩かなくなったの
*
今頃きっとくしゃみしてるね
この街のどこかで

毎日満たされていても
時に迷って 時に悩んで
自分を確かめたい場所がある
笑顔でもう一度
会いたくはないよね
あの日はここで終わったの
全てのものが始まりだった
この街のあの頃

い つからかあなたと同じ
名前呼ばれても振り向かなくなり
いつからか人混みの中
あなたの面影と
歩かなくなったの
*
今頃きっとくしゃみしてるね
この街のどこかで

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