チュピタンサスの木

ボカロ

チュピタンサスの木

平松愛理


忘れるわけないわ その声
鼓動に痛い刻みが走った
一体誰よ こんな夜中にって
名前を言うまでは プライド譲れない
こんな瞬間がくる 信じて信じてた
夜更け鳴らない電話 抱きしめた日々
ひとつ季節過ぎて そしてあなたは
彼女のもとへ帰っていったの

もう遅すぎるのよ 遅すぎるのよ
会いたいよと 今言っても
すぐ飛んでいきたい 飛んでいきたい
でもあの頃の心もう一度 あり得ないよ

二人で買ったチュピタンサスの木
先に部屋へ持ち帰った私は
大きすぎる枝を こっそり切って
「丁度ね」なんて言って 手のハサミかくした
あの日の嘘は 幸福のため
今日 私は自分の為に嘘をつく
会えば死が二人を分かつときまで
二度と別れ耐えられないから

もう恋人がいる 恋人がいる
見抜いてても 黙っていて
どんな恋をしても 恋をするたび
あなたと比べている 私を終わらせたい

もう遅すぎるのよ 遅すぎるのよ
会いたいよと 今言っても
すぐ飛んでいきたい 飛んでいきたい
でもあの頃の心もう一度 あり得ないよ

ページの先頭へ