あなたのいた夏

ボカロ

あなたのいた夏

平松愛理


このOpen Cafeは偶然じゃない
二人はあの店だよと聞いたから
呼び止められる道わざと歩いた
あなたにあなたに会いたかった

「彼氏は?」ときかれ
「今日も忙しい」って言って
すぐ飲むワインは味がしない
こうゆう嘘は3人で居る為に
必要だとおぼえた

実らない恋を
あきらめないのも恋でしょ?
幸せはいつも捜すためにある
そう自分に言い聞かせる
風に乱された
彼女の髪をひと筋
直してあげるあなたの指の傍に私はいる

下りのホームには笑顔の二人
混みあう上りで手を振る私ひとり
ジェラシーとあなたに背を向け気づく
私は誰ともつながってない

あなたと歩いた夏
あの帰り道で手を
つないでたら違ってたかな
どうして人は過去を振り向くのだろう
もう手遅れな夢ほど

誰か気づいたの?
今のあの流れ星
闇の末にあるネオンが吸い込んだ
私の祈りを待たずに
あなたの窓から
地上の縁は見えない
こぼれてひとりまたたく気持ち
届きようもないけど

実らない恋を
あきらめないのも恋でしょ?
自分で作る幸せだってある
だって想いは殺せない
あなたと会える孤独なら
ひとりで抱えて生きていける
こんなに誰か想える気持ち
あなたが教えた恋という窮屈を
私は生きていく
しっかり生きていく

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