恋愛の光と影(短編小説 作BON)

短編小説

恋愛の光と影(短編小説 作BON)

恋愛の光と影

お洒落なカフェテリア、たくさんの女子学生、男子学生が トレーにご飯やおかずをのせて、席に向かっていたり、 食事をして楽しんでいる。そうここは学食のカフェテリアエリア シルフ。皆が優雅に食事を楽しんでいるそのエリアで、卓美は 2人用のテーブルの椅子の所で、一人、ジャスミンのペットボトルを 開けて、一口飲むと、クロワッサン1つを食べている。 自分は心が優雅だから、いいのよという表情をしながら。 卓美はテーブルに1枚のプリントを出す。そして真剣に眺める。 瞳がトレーをもって近づく。あ、まずいと卓美はプリントを隠す。 瞳は、ここ空いてる?と聞いてきたので、5分間だけならと咄嗟に言った。 大丈夫よ。隠さなくても。だいたいわかっているから。卓美マネージャー そう瞳は言うと、もう片方の椅子に座った。 照れ隠しに、何が?といってみたものの、瞳は微笑んでいるだけだった。 そのプリントは、1年生の祐樹くんとのデート計画? 違うわよ。合宿のプリントよ。といってみたものの、顔が熱くなるのを感じた。 瞳はささやいた。卓美は、祐樹君と出逢ってから確実に変わったよね。 前はなにかにいつもいらいらしている目つきだったのが、最近優しい表情になった。 そ、そうかな?皆によく言われるけどそうなのかな。と目をそらしていう。 あ、デート資金の為に、お昼節約してるのね。あたし、応援するわ。 瞳は自分のトレーに置いてあるカップのポタージュスープを卓美の前に置く。 あ、大丈夫だよ。と、いってみたものの、瞳は立ち上がり、小さく、ファイト。と声を かけられて、無口になってしまった。素直じゃないな。あたし。 あ、祐樹君、きたから私、もういくね。と瞳はトレーをもって去っていく。 カフェテリアの入り口付近で、うろうろしている祐樹が、卓美を見つけて、大きく手を 振りながら近づいてくる。皆見てるよ、恥ずかしいなと思いながら、笑顔を隠せない私。 卓美マネージャー、お疲れ様です。ここ座っても宜しいでしょうか。といいながら、 頭を下げる。、内心私はびくびくしながらも、余裕を見繕ってどうぞ。という。 あー緊張してきた。手が震えてるのを隠しながら、プリントを祐樹に見せる。 今日は祐樹君にとって大事なお知らせ。祐樹君は今年1年生で、今後大学の水泳部の 未来を担っていく大事な人なの。だから、今週末、日曜日、須磨海岸にいって、 私マネージャと1対1で特訓するの。いけそう? 海ですか?一人ですか?真剣な顔で、プリントを見る。彼は何と答えるだろう。 ドキドキしながら回答を待つ私がいる。 ぜひ行きたいです。あ、でも交通費が。 交通費は、部が負担します。と咄嗟の嘘が出た。あたしって。 部が負担してくれるんですね。あ、じゃ、喜んで。あ、でも待って。確か、日曜日は他のメンバー に合コン行こうって誘ってきてたような。 あ、新田君のこと?彼はもう4年生でもう水泳部はほぼ引退状態な人だから。 そっちの方に行きたいの? あ、大丈夫です。特訓受けます。新田先輩には特訓受けるから出れないといいますね。 あ、ちょっと待って。卓美は頭抱える。 この子はピュアっていうか、この意味わかっていないんだろうな。そんな君が好きだけど。 どうしたんですか?頭痛いんですか。薬ありますよ。 大丈夫、大丈夫よ。新田君は私からいっておくわ。祐樹君は言わなくて大丈夫。 じゃ、他のメンバーにはいっていいですか。 それは、全部、マネージャーの私の仕事だから。大丈夫よ。 わかりました。祐樹は笑顔で答える。その笑顔見て内心ほっとしながらも心配事が増えたと思った。 ばれたらどうしよう。この子、デートとは気づかずに、誰かに言ってしまうかもしれない。 あーもういいや。ばれたらその時はその時だ。よし。でも鈍感な君に一言いっちゃおう。 あたしはね、祐樹君のこと見ていたいの。 あ、嬉しいです。あーわくわくするな。どんな練習メニューをやるのかな。 あーもう、とことん水泳鈍感バカんんだからもう。 卓美は瞳がくれた、コーンポタージュを飲む。祐樹は黙って卓美を見る。 祐樹くん、お昼食べた? うん。脂身のない鶏肉と卵とプロテイン飲料。 いつもそんなんじゃ、お昼楽しくないでしょ。 卓美は鞄からシュークリームのスイーツを取り出し、祐樹に渡す。 あ、1つは多いんで、はんぶんでいいです。そう? 卓美はシュークリームを半分にちぎって、祐樹にあげる。 祐樹は嬉しそうに食べる。この笑顔がたまらなく好き。 でもあたし、釣った魚に完全に餌あげてるかも。嬉しさと困ったが交差する。 日曜日の須磨海岸は、雲が多いけど日は照っていた。まるで、嬉しさと不安の 両方の気持ちを表した私の気持ちを表すように。 彼はこれはデートと自覚して来ていないかもしれない。デートと知った途端 怒ってかえってしまうかもしれない。着替えてくるといってかえってきた君の姿は 水泳の練習にきました、そのものだもの。 今日の練習メニューはどんなのですか?と聞くから、私は心決めていった。 今日のメニューは、私に水泳を教えること。 はい?ととぼけている頬に向かってキスをした。 当然ながら、彼は硬直している。 私はシン呼吸しながらいった。 私は今日限りで大学の水泳のマネージャーを辞めて、君のマネージャになります。 ・・僕のマネージャになってくれるんですか?ありがとう。 でも、僕は水泳しかやっていないから水泳しかわからないかも。 大丈夫。そういうと思った。 あたしは、ずっと、こんな気持ちが続いていくんだろうな。 あたしはあなたと出逢ってから、ずっとこんな気持ちだもの。

ー恋愛の光と影ー(平松愛理)

あの時 君と出会わなければ
どんなに世界はたいくつだったろう
君と話さなければ
すべての悩みは 存在しなかったのに

アリとキリギリスでいうとしたら
全くキリギリスだよ
君の笑顔がどうしても見たくて
バイオリン弾き続けてる
いつか弦が擦り切れて
メロディのない冬が来る
恋はまるで光と影
君を想うほどつらくて楽しい

あのまま 君を知らなかったら
ずっと自分が一番だったろう
君を好きにならなきゃ
もっと毎日を楽に過ごしていたのに

最近 目つきがやさしいねって
周りに言われるけど
わずわらしい人間関係よりも
君のことだけみていたい

そばにいて欲しい君の
幸せ君にしかはかれない
恋はまるで光と影
プラマイゼロと知ってても割り切れないよ
幾度も 恋はしてきたか らね
Easyに愛誓うヤツは嘘っぽい
君とずっと一緒の未来の
一つ二つ誓ってくれていいのに
あの時 君と出会わなけ れば
どんなに世界はたいくつだったろう
君と話さなければ
すべての悩みは 存在しなかったのに


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