あの海へ今帰りたい

歌詞

あの海へ今帰りたい

岡村孝子



低く流れる雲が雨を連れてくる
淡い風がせつなさをかきたててく
愛を見失ってからずっとはぐれてる
行くあてのない航海を続けている
こうしていつかは知らない二人になる
過ぎゆく季節は誰にも止められない
最後の夏にあなたと過ごした
あの海へ今帰りたい
つぶやく私に
あなたは静かに笑った

古い映画のようにたどる思い出は
いつかきっとモノクロの世界になる
あなたが私に注いでくれた愛を
心にしまって誰かと歩くけれど
迷子になったひな鳥のように
あの空をただ見つめてる
こぼれた雨さえ
すべてが私をまどわす

幾つの夏を二人ではしゃいだ
青春はもう帰らない
溶けてく夕日が
波間に光ってきらめく
手を振る私に
重ねた季節がほほえむ

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