あなたへ

岡村孝子

窓 に揺れてる　レースのカーテンの向こう
夕日が溶けてく　海を見つめる
悲しみの数　押し寄せる波間に数え
ため息つけば　過去（きのう）に
もどると知らずに

遠く夢見てた
かなわないやすらぎを求めて

ずっ と昔にあきらめた　パズルがふいに
あとから　わけなく解けていくように
こんな大きい悲しみも　いつかはきっと
ほんの小さな思い出にかわる　かえてく
だから泣かないで
誰だって　一人きり生きてる

どんなことに出会っても
過ぎた日にはもどらない
今　あなたの旅たちに
心こめて　うたうから