黄昏を追い抜いて

歌詞

黄昏を追い抜いて

辛島美登里

ハンドル握る あなたの横顔
街路樹の影をよぎってゆくわ
まるで過ぎゆく心の模様ね
ざわめく風が今頬に冷たい
黙ったままで 飲みかけのコーラ
渡されるまま 飲み干すけれど
分ってるわその娘はもう覚えてるのね

せめてさよならを言う前に あなたお願い
黄昏を追いぬいて
どうせ別れるのなら恋のうしろ姿は
夕焼けを背に浴びて美しいまま

私のための助手席も今は
その娘の香りのリザーブ・シート
街で偶然出会ったとしても
紹介などせずに通り過ぎてね
海へのカーブ アクセル踏んで
あなたの愛が終わりを急ぐ
できるならば引き裂きたい青いジェラシー
せめてさよならを言う前に あなたお願い
黄昏を追い抜いて
もしもあなたの姿もいちど
見たくなっても
想い出は茜色 染めてゆくだけ

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