鈴木康博のメインストリートを突っ走れ

字おこし

平松愛理

鈴木康博のメインストリートを突っ走れ

平松愛理

抽出部分

鈴木:平松さん、最初、曲、詞をお願いしてね。

平松:はい。

鈴木:クイーンズボローの橋の下で。詞をお願いしちゃっていいのかなと想っちゃったんですけど 詞と曲と作るのどっちが得意なんですか

平松:得意・・

鈴木:両方とも大変・・

平松:はい。でも詞のほうが大変です。

鈴木:あ、やっぱそうですよね。

平松:全然大変ですね。

鈴木:ね、なんか世界をつくっていかなくちゃいけない

平松:詞は最終的に活字になるじゃないですか。

鈴木:はい。

平松:活字になった時点でもう同じフレーズを二度とつかえないので 生めば生むほど産道が狭くなっていきますね。はははは

鈴木:えへへへ。ということでいきなりそういう話になってしまいましたけれども

<略>

平松:9月に海外でカヌー漕いでて、あ、急に小型船舶の免許とろうと想ったんです。

鈴木:へえーカヌーってどこでどこで?

平松:えっとニューカルドニアの島で目の前に見える島が須磨海岸と淡路島の関係に似てるなと ふと想ったんですけどもサンドイッチとお水だけもって、で、手作りのカヌーね、くっくっく、と 空気入れてそれで漕いでいって、いーなー。やっぱいいわあ、やっぱ海に戻ろう、もう都会にいちゃダメだよ もうこれから気分転換するときに車にのって熱海までいって海みてたけどそうじゃなくて実際 船にのって・・

鈴木:そうですね

平松:そして原点に戻ろうと想って

鈴木:全然違うんですね。ヨットのったりとか、海面にただよっているっていうのが

平松:違いますよーもうねーなんか生まれる前の、こんなちゃぷちゃぷ感だったっけみたいな。覚えてないけど すごーく素に戻れるんでまた音楽を作るクリエイティブティが戻ってくるというかなんかスポンジがやわらかくなるというか なんかねえーいいです。

鈴木:ということで、今の話伺って、結構定期的に、曲書いたり、アルバム作ったりとかやってきた感じですか?

平松:私、あるときまでは締め切りは宝物っていって締め切りがないと書けなかったんですけど、ある時期から

鈴木:はい

平松:頼まれてもいないのに、書くようになったんです。

鈴木:いつ頃から?

平松:いつからかなー。多分スロールームっていう自分の独自のライブ、やってるんですけど

鈴木:スロールーム、はい。

平松:これは自分で会場決めて、わりと小ぶりなところから大きいとこまで

鈴木:ええ

平松:えーほんとにー選曲も、その時の気分で、一番伝えたいことを伝えるにはどういう曲を選ぼうかなって、選んで

鈴木:はい

平松:それで毎回、編成も違ったりとか、してやってきたライブがあるんですよね。それ多分、青山の曼荼羅で 毎月、6ヶ月、毎月新曲をお届けするっていうものすごいノルマを課した半年間があったんですよ

鈴木:はいはい

平松:あれやってからだと想います。あの後から、頼まれてもいないのに、なんかこう・・・書くんじゃなーい?! みたいな・はははっはは。時があって、今書いたら、体終わるって想ってもなんか・・

鈴木:それちゃんと詞も曲も・・

平松:そうですね。こないだの父の日に、父に向けて書いたとき、詞と曲を書きましたね

鈴木:へえ。ただやっぱりあの、シンガーソングライターだと、自分で書いて歌うから、1回書いたやつは このテーマで書いたやつはもう二度と書けないみたいな、そういう、作曲家じゃないじゃないですか 作詞・作曲家じゃないから、やっぱ自分でそれを書いてるって言う人はそれが大変だなっていうのが・・ 皆さんいってますけどね

平松:そうですねーなんか。全く同じもの書けないですしね。なので、とりあえずライブで発表したりする時も ありますけども、でもそれ一回こっきりになってたりとか、未発表曲がすごく多くなっちゃって

鈴木:へえーいやいいですねー

平松:でも書けない時はほんとに書けないんです。なんかこう頭にざーってなんかこう、昔よくテレビ終わったあと、 テレビの画面・・

鈴木:あふふん

平松:砂の嵐。ああいう状態になってる時期っていうのがやっぱりあって

鈴木:やっぱり、まとめようと想わないとまとまんないでしょ?

平松:私ね、やっぱり、原点に戻った時とか、海をずっと眺めてたりとか、心の中にこうちゃんと緩やかな隙間が あいて風を通しよくしたり、気分をなんかこうフラットな自分でいられてる状況が条件みたい

鈴木:へえー

平松:だからこううわーって詰め込まれてる時とか、やらなきゃいけないときとかは何も作れないですね

鈴木:へえーやっぱりまとまりますか?それでね。結構、詞って想いのたけだけ連なればいいだけじゃなくて 起承転結やらやれ・・

平松:散文とかじゃないですからね。歌詞はねー

鈴木:ストーリー書いて

平松:そうなんですよー

鈴木:そんなところがあって。できるのかな、それでって想いましたね。

平松:いやあ、一回まあそこの、歌詞になりうるとこまでに、まだだな、まだだな、まだだな、あたしは消しゴムを 絶対使わないので、あの、パソコンでも打たないし、キャンパスノートで

鈴木:えーはいはいはい

平松:シャーペンで書くんですけど傍線ひっぱってその上に、書くんです。だから歌詞の履歴全部見れるんです

鈴木:あ、わかります、わかります、わかります、それ

平松:なので、どんどんどんどん、こう、なんかね、到達してないときってわかるんで、まだだな、まだだな、まだだな

鈴木:はいはいはい

平松:で、あるとき、急になんかこう水面下で漕いでた車輪がふっと軽くなるみたいな時があって あ、これ、きた、きた!きたきた!あはっは、こっからだ!やった、ぷーんみたいな そっからまた書き直して直して、それでもこれじゃここらへんの域だなとか、だからかなり書き直します 書き直し続ける

鈴木:はいはいはい

平松:なんかだんだん有酸素運動的な感じになって

鈴木:そうですね、だんだん実がなって、全部味わえるみたいな

平松:走りつづけてもあまり気にならない。ふははは

鈴木:ということで<略>


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