ペットな気分と云わないで(創作)

ペットな気分と云わないで(創作)

シーン1 優、朋子の居間

優が玄関をあける。

優、朋子。弁当買ってきたよ。朋子。

朋子は布団に寝そべっている。

朋子、昼たべてないから、 腹へったー。なに買ってきた?

優、焼き肉弁当だよ。

朋子、肉?肉なら食べるか

朋子はゆったり立ち上がり リビングにいく。

優、調子はどう?

朋子、いいわけないよ。また東京1500人だってね。いつになったら終わるの

優、しばらくはまだ続くだろうね。

朋子、滅はいるわー。出歩くにも危険がいっぱい。外でたくない。

優、朋子はスーパーを辞めてからほとんど外でてない ようだけど、大丈夫?

朋子、多分、コロナ鬱よ。 なんにもやりたくないし、 気分もあがらないし。

優、まあ、仕事と家のことは僕がやるよ。

朋子は焼肉弁当食べる

朋子、食べたら寝るわ

優、ああ、いいよ。

朋子、ああ!なんか、癒やしがほしい!

優、癒やしか。

朋子、癒やしがあれば、少しは忘れられるかも。

優、どんな癒やしが欲しい?

朋子、猫ちゃんがいい!

優、猫か

朋子、お腹向けてゴロゴロ。ああ、癒やされたい

優、ただ、朋子が働かなくなって家計はぎりぎりなんだ。ペットショップとかは。。。

朋子、コロナじゃなければ 猫カフェいって癒やされてきたのにそれもできないわ

優、確かに猫カフェが朋子を癒やすには最適かもしれないけど、こんな状態じゃね

朋子、猫カフェはいけないけどなんとかして。ペットショップじゃなくてもいい。癒やしてくれる猫ならなんでもいいの。

優、フェイスブック友達に 猫好きな人がいるから、きいてみるよ。

朋子、ただでもらえるとこもあるでしょ。あと、メンドイのはイヤだから、トイレとかしつけ済の猫

優、訊いてみるよ。

朋子、癒やされたら働けると思うの。

優、わかった聞いてみるよ

朋子、お願いね

シーン2 優の部屋

優はパソコンをいじっている。画面には三江と猫2匹が見える

優、こんばんは。すみません。夜に。

三江、こんばんは。チャットではちょくちょくやってたけどメッセンジャーは久しぶりね。

優、無理いってしまってすみません。

三江、大丈夫ですよ。どうして電話だけじゃなくビデオ付を望まれたか不明ですが。

優、すみません。猫さんが みたかったもので。

三江、ミケとハッチはご飯食べて今はリラックスモードですよ。

優、かわいいですね。

三江、ちょっと前、ハッチが病気かかっちゃってね。 生きたここちしなかったのよ。病院やってるとこも、 少ないし。今。

優、そうなんですか、大変ですね。でも癒やされますよね

三江、家族として喜びを分かちあえますよ。今日はどうされました?

優、妻の調子が良くなくてね。ちょっと鬱入っているというか

三江、まあ、こんな時代ですからね。気持ちはわかりますね。

優、伝染るの怖くなって、 スーパー辞めて、引き篭もり状態になってしまってね

三江、生活どうしているんですか?

優、私だけが働いて、家事も自分がしている。

三江、それは大変ですね。なんとか奥さんに元気になっていただきたいですね。

優、そこでご相談なんですが。

三江、はい、できることならば。

優、妻は癒やしがあること で、気分も変わると思ってる。ほんとは、猫カフェとかいって癒やされてきたい そうですが、まあこの時代妻は出かける気分じゃない。かといって、妻が働いてない分、 家計は苦しいのでペットショップではない。なので、三江さんに、 ご相談ということで。

三江、まわりくどいけど、 要するに癒やされたいから 猫を紹介してということ?

優、はい。

三江、気が進まないわね。

優、えっ

三江、人間の癒やしの為に 猫は生きてる訳じゃないの

優、そ、そうですよね

三江、さっきもいったけど 家族として受け入れる気持ちがないと。猫だって病気もするし、病院とか連れていけるのそれで。

優、おっしゃるとおりです

三江、猫カフェをすべて否定する訳じゃないけど、経営者がちゃんと、猫ちゃんたちのケアしてないとこなんて駄目よ。

優、あ、あの。。

三江、ペットショップは高いから?私に頼めばただだから?そんな理由では、ダメです。多いんですよね。 そういう人。このコロナ禍 かなりそういう人増えてますね!

優、おっしゃることごもっともです。

三江、このこたちみてください。

猫をクローズアップ

三江、猫だって癒やされたいの。猫だってストレス発散したいの。猫の気持ちも 察してほしいわ。

優、ごもっともです。でも

三江、でも、何ですか?確かに、私は里親を探してる 人と繫がっているわ。仮に 猫ちゃん、優さんが里親に 引き渡したとしましょう。 一ヶ月で飽きて、どこかに 捨てるんじゃない?

優、いや、それはない。

三江、いいきれます?じゃあ試しに聞きましょう。猫なら条件なく里親になって くれますか?

優、できればトイレのしつけが施された猫。。

三江、ほら、いわんこっちゃない!面倒なのイヤなんでしょ!猫の縫いぐるみとかいかがでしょうか!

優、すみません。

三江、食事とか、トイレの メンテナンス、それでできるんですか?

優、僕がすべてやります。

三江、今あなたしか働いていないのでしょ?家事もやっているのでしょ?それでできるのですか?

優、や、やります。

三江、申し訳ないですが、 奥さんともう一度、じっくり話し合ってください。里子が哀れになるのは明らかです。

優、そこをなんとか。

三江、いえ、ちゃんと奥さんに言ってください。そんな気持ちでは、無理です。 あなたの奥さんなんとかしたいという気持ちはわかりました。ですが、そんな奥さんの心構えではご協力は できません

優、わかりました。では、妻ともう一度話した上で、もう一度、お話させてください。

三江、多分、無理だと思いますが、一回だけなら話ききます。今度は電話にしてください。

優、夜分にすみませんでした。

優はパソコンを操作する。

優、。。困ったな。

シーン3 優、朋子の居間

優は玄関開ける

優、今、帰ったよ。今夜は 若鶏のチキンステーキ弁当だよ。

パジャマ姿の朋子がだるそうに起きる

朋子、あー、もう夜かあ。 チキンステーキ。ま、いいか。今日は麺類がよかったけど。

優、あっ、自分のがタラコバタースパゲティだけど、 そっちにする?

朋子、あ、あんの?じゃ、 もらおうかな。

優、わかった

朋子、それで昨日の件どうなった?友達に連絡したんでしょ?猫もらえる?

優、そのことなんだけどね、癒やしが欲しいのは多分、一時的なことだと思うから、癒されグッツとかに しない?

朋子、なにそれ?縫いぐるみとか?

優、そ、そうだよ

朋子、私いくつだとおもってんのよ!36だよ!縫いぐるみじゃないでしょ

優、い、いや、癒やされるオブジェとかさ。異空間的なものもいいんじゃないかな?気分変わるかもしれないよ?

朋子、早い話が断られたのね?他の友達いないの?あたしは猫がいいの!

優、猫だって生き物だよ。朋子が思ってるほど癒やしにはならないかもしれないよ。

朋子、はっきり言ってよ!なんか云われたんでしょ?

優、猫に癒やしを求めるのは間違いだって。

朋子、動物愛護団体がからんでいるの?めんどいわ。 この際、ペットショップで いいわ。かわいい猫買ってきて

優、どこにそんなお金。。 わかった。ちょっと考える。

朋子、寝るわ。スパゲティはあとで食べるわ。

朋子は自分の部屋に閉じこもる。

優は、頭抱える。

シーン4 優の部屋

優は布団にかぶりながら、 スマホみている。

優、ペットの気持ち。 なにこれ、占いばっかりでてくる。。。そうか、無料でペットのことを聞こう 無料で聞けるところ。。。 あったこれにしよう。

優は電話かける。

ルシアン、はい、ルシアンです。

優、こ、これ、無料ですよね?

ルシアン、はじめての鑑定の場合、10分無料になりますよ。はい。大丈夫よ。まず、お名前からどうぞ。

優、清水優といいます。

ルシアン、はい、清水さん。本日はどうされました?

優、ペットについてなんですが。

ルシアン、ペットそうですよね。ご相談多いんでございますよ。

優、よかった。実は妻がコロナ鬱になりまして、癒やしの為に、猫を飼いたいと いいだしまして

ルシアン、今、多いんでございますよ。まさにそのご相談。猫だって癒やしの道具じゃないんですのよ

優、あ、同じことを云われた。

ルシアン、どなたにでございましょう?

優、猫を紹介してくれる方に

ルシアン、はいそうでしょうね

優、私としては妻をコロナ鬱から立ち直って欲しいし 、でも紹介人のおっしゃる ことももっともだし

ルシアン、じゃ、そのへん をみていきましょうね。 奥さんの名前も教えてくださいます?

優、鈴木朋子です。

ルシアン、鈴木優さんに、朋子さんですね。お待ちくださいませ。(5秒の間) はい、そうですね。心配ございませんよ。ここは優さんが新しい家族を向かいいれる気持ちで猫さんに接してください。

優、あ、でも、自分は仕事があって。

ルシアン、大丈夫でございますのよ。あなたは来週には在宅勤務になるんでございますよ。ええ、これは、 はっきりしておりますよ。 だから、猫ちゃんのケアも 十分してあげられるのですよ。

優、そうなんですか?在宅勤務は長く続きますか?

ルシアン、一年は続きますわよ。それと朋子さんね、 あなたがちゃんと世話をすることで、猫ちゃんに伝わり、猫ちゃんが結果的に、 朋子さんを癒やすことになるでしょう。新しい家族を 迎かえて崩してるバランスを直しましょう。あなたの 気持ち次第でできるんでございますよ。

優、わかりました。

ルシアン、あとございますか?

優、十分です。

ルシアン、では、さようなら。

優は電話をきる。

優、よしっ

優は電話をかける

三江、はい、もしもし、優さん?

優、はい、連日すみません

三江、どうされましたか。

優、昨日の話は一旦忘れていただいて

三江、諦めたという認識で 宜しいですか?

優、いえ、一旦、昨日の話は振り出しに戻した上でなんですが、僕が責任もって 面倒みるので、紹介お願いしたいと思いまして

三江、昨日も申し上げたとおり、お忙しいんですよね?優さん。

優、私は来週から在宅勤務になります。だから、ちゃんと面倒みれます。

三江、在宅勤務は長く続くのですか?

優、続きます。

三江、続かなかった場合は 大丈夫なのですか?

優、一日じっくり考えてきめたんです。家族が増えるという気持ちで臨もうと。

三江、まあ、優さんは、イメージですが、しっかりしているし、 大丈夫だとは思いますが、書類を書いていただくことになりますよ。 あと、今の時期は無理ですが、訪問させて様子をみさせていただくかもしれませんが、大丈夫ですか?

優、大丈夫です。

三江、トイレのしつけは?

優、自分がやります。

三江、奥さんには了解とっていますか?

優、大丈夫です。責任もちます。

三江、一匹でないとダメですか。

優、2.3匹までなら。

三江、候補はございます。 まずは、受け入れの準備を してください。書類もファイルで送りますので記入して送ってください。3日以内でできそうですか?

優、了解しました。

シーン5 三江の家

優は一軒家の三江の家の呼び鈴を押す

三江、はい。

優、鈴木です。

三江、入ってください。

優、失礼します。

三江は優を居間に案内する

三江、ちょうどよかったわ 今、ちょうどお昼時間。ハッチ、ちょっと静かにしててね

優、お昼寝時間

三江、カゴ、あけるわよ。

優、かわいい。

三江はカゴを閉める

三江、この子たちは姉妹で いつも一緒にいるので離したくなかったの。

優、自分、正直、本当に育てる資格があるのか若干不安はあるのですが、

三江、あたしもそうだったわ。でもそういう気持ちが あれば大丈夫。面倒みない 人ほどそんな心配はしないわ。じゃ、これにサインして連れていってください。

優、わかりました。

優はサインをする。

優、こんな時期なので長居はご迷惑かけるのでこれで

三江、ちょくちょく近況きかせてください。

優、わかりました。

シーン6 優と朋子の居間

優、ただいま。

朋子、ね、ね、どんなコ? 抱かせて!

優、今は寝てるからダメだよ

。 朋子、モフモフして癒やされるの。

優、自分だって寝てるときにちょっかいだされたら、 怒るでしょ。同じだよ。

朋子、つまんねーの。寝るわ。

一週間後、居間、朝

優、ジュノン、アルミネ。 ご飯だよ。

猫は食事をする。

朋子が目玉焼きトーストかじる

朋子、朝からうるさいったらないわ。

優、さ、僕も食べるか

朋子、面白くない。全然私になつかないし。癒やされないし。

優、癒やしはそのうちに

朋子、このこたちが来てから、朝騒がしくて寝ていら れないのよ。そんなイメージじゃなかった。

優、まあ、猫はきままに、 遊ぶし、きままに寝るからね。

朋子、こんなんじゃなくて あたしの横に横たわって、 じゃれあうのがいいのに。

優、そうかい。僕にはそういうしぐさもみせるように なったよ

朋子、なによ。優ばっかり つまんね。

優、まあ、そういうなよ。

朋子、つまんね、寝る。

朋子はふすま閉じてねる。

ジュノンとアルミネは朋子の部屋のふすま開けると、 物置きからボール取り出し 遊んでいる

朋子、うっさいなー。あー もー、うっさい。

朋子はガバッとおきる。 ジュノンとアルミネは、朋子に威嚇する

朋子、威嚇してやがる、ムカつくわー。これでもくらえ。

朋子はクマの縫いぐるみを ジュノンとアルミネに向かってなげる

ジュノンとアルミネは一瞬飛んで逃げるが、ソロソロ近づき、縫いぐるみに噛み付いて足で蹴り続ける

朋子、あ、あー!そうじゃない。私の小学生からの、 大切な縫いぐるみ!ちょっと!あー!ちょっと!優! 助けて!優!

優、なに?。。。ははは、 やっちゃってますね。

朋子、やっちゃってますねー。じゃないの!あたしの 大切な!

優、ヤンチャな姉妹ですね

朋子、関心してないで!

優、これ癒やしにならない?

朋子、え?これ?癒やし? ないない。

優、縫いぐるみとじゃれてるじゃない。癒やしだよ

朋子、そ?そうか?

優、癒やし!癒やし!そのうち朋子にも同じこと、

朋子、ええ?ちょっとー! 優しくお願いねー。

優、ははは。

朋子、は、ははは。

シーン7 優の部屋 1ヶ月後

優は電話にでる

優、はい、鈴木さん、こんばんは。三江さん

三江、写真ありがとうございました。すっかり子猫ちゃんたち、 ファミリーになってて安心しました。一番不安だった奥さんも

優、はい、お陰様で、妻も ジュノンとアルミネにいい 食事させてあげたいといってスーパーに再就職しまして。

三江、よかったですね。いろいろとお金かかるので、 そういう意味でもよかったですし、コロナ鬱も克服されて

優、はい。三江さんのお陰です。

三江、去勢手術はやられる 予定ですか

優、検討中です。

三江、そういうのも人間の 都合ですからね。チップ問題もね。なかなか難しい問題ですよ。

朋子、あいたた、もう!ジュノン!アルミネ!これ、 待ちなさい!

優、妻は遊ばれてます、ははは

三江、ははは。

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