岡山県岡山シンフォニーホールイベント詳細レポ

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平松愛理

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平松愛理

2004.12.2

「12.2ライブレポート」

 平成16年12月2日。私はスーツ姿の私は岡山駅にいた。なぜスーツ姿なのかは 今回の本文と関係ないのでおいておき、今日ここに来た最大の目的は、 本日「岡山シンフォニーホール」で行われる愛理さんのライブを見ることにあった。 当日は友人(イーハトーブさん)と待ち合わせを行い、2人で目的地へ向かった。  会場は岡山駅から徒歩で15~20分といったところだろうか。交通の便が良く 約1,000人は入れそうな綺麗なホールである。最初に断っておくと、このライブは愛理さんの 単独ライブではない。「人権啓発ライブ」として行われた約2時間半のイベント (岡山県主催)の一環として行われたものであり、最後の約1時間が愛理さんのライブだった。 だから、全ての方が愛理さん目当てに足を運んだ訳ではない。しかし、会場一杯 (ほぼ満員)の方々に、愛理さんの歌を知っていただくことになったのは事実である。  「人権啓発ライブ」と銘打っているだけあって、他のライブとは違いプログラムに 沿って進行が行われる。まず人権啓発ポスター等の優秀者への表彰、県知事の挨拶の順に進んで行き、 本日のゲスト(ライブ奏者等)の紹介が行われた。各ゲストは、司会者の進行のもと、この日の テーマである「おもいやりの原点を求めて」のテーマに沿った話を進めて行く。  本谷美加子さん(オカリナ奏者): お遍路さんの経験で知った、お遍路さんの誰に対 してもしていただける接待について  大村典子さん(ハープ奏者)  : ハープを演奏するときの共演者に対する気持ちについて  森本レオさん(俳優、声優)  : 当日朗読予定の話(100万回生きたねこ)について  各ゲストの話が続き、いよいよ愛理さんの番となった。

平松愛理(以下平松): 私は神戸で生まれて育ちました。皆さんもご存知のとおり、10年前に神戸は 阪神大震災という大きな地震に見舞われました  その時、私は神戸に住んではいなかったんですけど、実家が神戸にあって。神戸の街では茶髪の男の子達が、 一生懸命交通整理とかして。あの時、皆で助け合うことがどれだけすばらしいか、 本当に感じることが出来ました。  このようにしてオープニングトークが終了したところで、プログラムに沿って(オカリナ演奏からライブはスタートした。  そして、それから約1時間半後…。女性の司会者の進行のもと愛理さんのライブはスタートした。

司会: さて、つづきましては「平松愛理」さんの「トーク&ライヴ」です。平松さんステージの方へ お願いします。(愛理さんのプロフィール紹介(省略します))  えー、平松さんは阪神大震災復興支援ライブを続けていらしゃるという事なんですが、 休業中もそのライブは行っていらっしゃったとお聞きしているんですが。

平松: はい。もともと癌を公にするつもりはなくて、2001年の3月のライブでも歌った り踊ったりしていたんですよ!で、その後、カミングアウトして、休業しまして。 でも、阪神淡路大震災復興支援ライブだけは続けました。

司会: あ~、そうなんですねぇ。さぁ、では皆さんには、平松さんの素敵なステージを お楽しみいただきたいと思います。平松さん。よろしくお願いします。(司会舞台から去る。)

平松: 今日は、素晴らしいオカリナの演奏あり、朗読有りと盛りだくさんのイベントで  すが、最後に登場させていただきました。あらためましてこんばんは。平松愛理 です(会場拍手)。いやぁ~、森本さん。すごいですね~。「100万回生きた   猫」。私も、初一音っていう娘がいるんですが、娘に読んで聞かせましたけど  も、やっぱり森本さんみたいにはうまく読めなかったですね~。 ところで私、実はベトナムから帰って来たばかりなんです。え~これはベトナムが国として招いた 初めての日本人の歌手ということだそうで(会場拍手)、あっ、拍手ありがとうございます。 私に決まったとき正直びっくりしました。やはり阪神大震災復興支援ライブが認められてということで、 え~国連なんとかかんとか?(会場笑)、から表彰されまして、それを知ったベトナム大使館の方か 推薦いただきましてベトナムで歌わせていただくことになりました。 ベトナムのホーチミンというところに行ったんですけど、びっくりしましたね~。 目の前のあちらにも、こちらにもバイクばっかりなんです!それも1台に2人、3人、4人乗りなんですよ! しかも信号無いんです。だから皆ぶつかるまでまらないんですよ~(場内爆笑)。 ぶつかる寸前ぐらいに減速してるみたいなん ですけど。いゃあ~怖かったですよ。 でも事故は3件しかみなかったですね。す~ごく廻りながらころんだんですけど、 ころんだあと、ポンポンって土を払ってまた走り出しちゃったんですよ(場内笑)。すごいですよね~。 で、私達はスタッフと19人で一緒に行動してたんですけど。(食事が合わないのか) その19人の「エリクルー」が毎日1人づつ倒れるんですよ。で、いよいよ明日ライブっていう日に、 「エリクルー」のメンバーで日本料理店に行って「すき焼き」を食べていたんですね。 で、スタッフの1人が私に「愛理さん。太巻きあるよ。食べなよ。」って言うんですよ。 私いや~な予感がしたんですけど(場内笑)。でも、言ってくれたスタッフっていうのが うちの社長だったんで、断るのもなんだったので、思い切って食べたんですよ。 そしたら「太巻き」大当たりでしたね~(場内笑)。食べた3人みんなあたりまして。もう大変でしたね~。 きゅうりを水道水で洗ったのが良くなかったらしくて。現地の人は大丈夫みたいなんですけどね~。 それから、娘と一緒にベトナムの盲学校を訪ねました。盲学校の生徒さんはほとんどが ベトナム戦争の枯葉剤による影響で目を悪くされた方ばっかりで。 本当にもうなんとも言えない気持ちになりますね。で、娘と一緒に日本の歌を歌おうということで、 「赤とんぼ」を歌ってきました。ま、ちょっと歌詞まちがえたんですけど。 「おわれ~て見たの~は」っていうところ、私ずっと「壊れ~て見たの~は」って 間違ってたんですけど…(場内笑)。でも、みんな静かに聴いてくれて。 言葉は違っても、音楽ってのは通じるんだな~って。あらためて感動しました。 え~、それではこの辺で1曲お届けしたいと思います。え~この曲は…(「あなたのいた夏」の話)

♪「あなたのいた夏」

(「子宮内膜症」の話)(「夢について」の話)

♪「夢について ハイネの日記」

今日は県知事さんもおみえですが。なんかあれですね~。県知事さんお話がうまいですよね。 NHKのアナウンサーかと思っちゃいました。なんか、知事さんっていうと少しやな感じとかね~ありそうですけど。 (場内笑)。岡山の県知事さんはそんな感じ全然無いですし。本当素敵な知事さんですよね~。 え~、今日は岡山ということで。特別な思い出は…無いんですけど。う~ん。私の出身が神戸なんですけど 東京から新幹線で帰ってくるときに一度乗り過ごして岡山まで来たことがあるぐらいですね~。 まぁその時に横の席に座ってたおじさんになんぱされたことぐらいしか覚えてないですね~。(場内笑)

♪「幸せの白いTシャツ」

え~それでは、今日最後の曲です。(「部屋とYシャツと私」の話)

 ♪「部屋とYシャツと私2004」

(ステージを去る愛理さん(会場拍手)。代わって司会者が入ってくる。)

司会: 平松愛理さんどうもありがとうございました。えぇ折角ですから、皆さんに もですね、愛理さんとご一緒に歌を歌っていただければと思うのですが、如何 でしょう。(会場から拍手)ありがとうございます。平松さん、お願いできますでしょうか? 会場の皆様には、今日のパンフレット、こちらの最後のページ に平松さんの曲「YOU ARE MINE」の歌詞が掲載されていますので、御覧に なっていただけますでしょうか?

 最近の地方イベントでは、愛理さんが一度舞台から去った後に、司会が再び 呼び戻すパターンが時々あるようだ。ライブではアンコールによる再登場はよ くある。しかし、ミニライブ等のイベントとでは通常アンコールは行われない。 だから、こういった形での再登場は、ファンにとってちょっと得したような気分になる。 司会者の説明の間に愛理さんは再びステージへ戻って来た。(会場拍手)

平松: ありがとうございます。では、「YOU ARE MINE」を歌わせていただきた いと思います。え~と、この曲は思ったほど売れなかったので…、(愛理さん 照れ笑い)皆さんご存知ないと思いますので、パンフレットの後ろに歌詞が書いてあります。  皆さんにはこの中の「YOU ARE MINE」という部分を一緒に歌っていただきたいと思います。 え~、ちょっと練習してみましょうか?

 愛理さんがサビのメロディーを軽く歌い、その後会場の皆で合唱する。愛理さ んは毎年1月17日に神戸で阪神大震災復興支援ライブを行っている。その際必ず 歌う曲「美し都」では、歌詞の一部(「WE LOVE」の部分)を会場のお客さん が大合唱する。もちろん、初めてライブに参加する人も毎年いるわけであり、 まず練習することからスタートする。その時同様に、愛理さんは会場のお客さんんを巧みにリードしていった。

(YOU ARE MINE のサビの練習)

平松: すごーい。皆さんお上手ですね。ではその調子で本番もよろしくお願いします。

♪「YOU ARE MINE」

 そしてこの曲をラストに、愛理さんのライブは幕を閉じた。いつものライブと違う点とい えば、曲の終了後に当日のゲストが全員舞台に上がり、司会が改めてイベントを締めた点であろうか。  しかし、イベント終了時(会場から立ち去るとき)には、会場内に愛理さんの曲 (YOU ARE MINE)が流れ、まるで愛理さん単独のライブに来ているような錯覚をおこすフィナーレであった。  約1時間。全般的にファンとしては大満足のイベントであったことは言うまでも無い。  私と友人(イーハトーブさん)は満足の笑みを浮かべながら、 岡山の街へ消えていった。(ライブの話をネタに飲みに行っただけですが…)

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