ミスチルンTEA ROOM(歌詞分析)

ミスチルンTEA ROOM(歌詞分析)白夜

平松愛理

白夜

平松愛理

ミスチルンのプロフィール

熊本県在住の女性フリーライター。学生時代にいじめられて鬱状態で病院に入院していたとき、 そのボロボロな状態で初めてミスチルを聴いた。今ではファンクラブにも入っていたり 「Your Song」という歌詞集もファンクラブに入っていないと手に入らないものも 普通に売ってあるものも両方ゲットしていたり、DVDも持っていたりスマホのレコチョクにも 購入したミスチル曲がいっぱい入っている大ファン。 今回は平松愛理さんの特別なファンであるBONさんに依頼を受け、 平松さんについての原稿を書くぞ!!と張り切っているが、 ミスチルの原稿になってしまいそう…?熱くなったり興奮すると、周りが見えなくなりがち。



白夜

ミスチルン ふふふふ♪

BONさん お、どうしたんですか?

ミスチルン 実は今、お勉強してるんです。図書館で借りてきた「毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章術」って本で。自分が書いたものを見たりしてやっぱり、校正・校閲がまだまだだなぁ、って。ま、間違えるぐらいが人間らしいかもしれませんが(笑)

BONさん ははは。なるほど。自分で言っちゃうんですか(笑)!まぁ、私も間違えたりすることはありますよ。

ミスチルン ちなみにミスチルンの「ミス」は、ミスチルの「ミス」で、「ミステイク」の「ミス」じゃないですからね~。

BONさん いや、わかってますって(笑)。

ミスチルン さあ、そろそろ本題に入ります!!今回依頼していただいた曲は「白夜」ですね~。「信じたいこと ただそれだけが 自分の真実」…最後のここが響きます。BONさんが送ってくれた動画には平松さんのメッセージも載っていたんですが、「真実」というものに対する平松さんの考察が、個人的にとても好きで。ああ、ほんとうにそうだよなぁって思うんです。「何が本当で何が本当でないのか 何が正解で何が間違いなのか 何を信じて何を疑えばいいのか 全くわからないなあ、と。 そして 実のところそんな境界線なんて 無くても良いんじゃないか?という気づき。 何よりも 自分が信じられることがひとつでも見つかれば、それこそが紛れもなく"真実"であり"明日"なんだ。」…このメッセージを聴きながら、ああ、ほんとうにそうだよなぁって。 なにが幸せかっていうのも、お金があれば?恋人がいれば?健康であれば?などなど人それぞれいろいろ思い浮かぶと思うんですけど、「同じ花見て感じること 皆それぞれ違うように 正しい答えいつだって 人の数だけ溢れてる」ってこの曲の歌詞にもあるように、なんていうか、自分は自分であっていいよなぁってことを思い出させてくれるというか、それこそが実は「正しい答え」なんじゃないかなぁ、人それぞれの、その人その人の。だから、あたしが今伝えようとしていることを言葉で上手く伝えるのって難しいかもしれないけれど、「正解」っていうことじゃなくて、自分のしあわせ。ああ、私はあれがないなぁ、他の人はあれがあって…とか、自分のしあわせの「正解」を、勝手に誰かや何かに決めつけられたくないし、自分自身も、人とか、世間の風潮とか、誰かや何かによって自分のしあわせを見失いたくないなぁ、って。 「たとえ騙されたっていいじゃない ひとつくらいはいい事思い出せれば」って歌詞もいいですよね。もちろん、世界は愛ばっかりだ、みたいな歌もいいと思うんですが、そういう歌やそういうものを信じて「がんばっちゃった」からこそ、ボロボロに傷だらけになっていって…って場合もあるわけじゃないですか。そういうときに、上げようとするのはきつい。自分を上げないといけないのはきつい。だから、中島みゆきさんの「時代」の歌詞「今はこんなに悲しくて 涙も枯れ果てて もう二度と笑顔にはなれそうもないけど」みたいに、ちゃんとそこをそのまんま表現してなおかつ 「そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ」とその上で言っているようなそういうのはリアルにいいですよね。希望を描いているにしても、表面的ではないというか。やっぱり、小説などでもそうですが、フィクションの作品でも「つくりもの」じゃないことが大事な感じはしますね。ただつくった、っていうのは読み手とか聴き手にもバレますもんね。今回の「白夜」の歌詞にも「お伽話はほとんどが作り話 でも信じてた お菓子の家を幾度も夢見た 素敵な気分は偽りがくれたもの」ってあるように、作り話であることがいけないんじゃなくて、それでもホンモノを与えていると思う、ホンモノのプレゼントを、形ないものであっても…って思うんです。

BONさん なるほど~。

ミスチルン ほんと素敵な曲をありがとうございます!

BONさん いえいえ、紹介してよかったです!

ミスチルン あと、「北風と太陽~エピローグ」でも思ったのですが、今回の曲「白夜」にしても、「アリには分からない キリギリスのバイオリン」とか童話を上手くモチーフにしていて、作詞の技という視点で見ても、誰もが知る童話なら人に伝わりやすいし想像もしやすいのでとてもいいですよね。ミスチルの曲にも「REM」という曲があって、激しい曲で大好きなんですが、「ヘンゼルとグレーテルが迷い込んだ世界に もう dang-ding-dong dang-ding-dong dang-ding-dong こんな自由を奪うような夢のない夢なら見たくはない 要らない要らない」 …というふうに「ヘンゼルとグレーテル」の童話が比喩として用いられたりしています。しかも、「夢のない夢」という表現!!すごいですよね。私は童話好きで小さい頃からたくさん読んでもらっているのですが、やはり歌詞に用いるならそういう誰もが知っている童話や世界的名作などがいいですよね。それでは、今回はこのへんで、以上、ミスチルンとBONのTEA Time がっつりトークでした!!

BONさん お疲れ様でした!!ではでは。

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