ミスチルンTEA ROOM(歌詞分析)

ミスチルンTEA ROOM(歌詞分析)北風と太陽~エピローグ

平松愛理

ミスチルンTEA ROOM(歌詞分析)北風と太陽~エピローグ

平松愛理

ミスチルンのプロフィール

熊本県在住の女性フリーライター。学生時代にいじめられて鬱状態で病院に入院していたとき、 そのボロボロな状態で初めてミスチルを聴いた。今ではファンクラブにも入っていたり 「Your Song」という歌詞集もファンクラブに入っていないと手に入らないものも 普通に売ってあるものも両方ゲットしていたり、DVDも持っていたりスマホのレコチョクにも 購入したミスチル曲がいっぱい入っている大ファン。 今回は平松愛理さんの特別なファンであるBONさんに依頼を受け、 平松さんについての原稿を書くぞ!!と張り切っているが、 ミスチルの原稿になってしまいそう…?熱くなったり興奮すると、周りが見えなくなりがち。



北風と太陽~エピローグ

ミスチルン BONさんは、自分が平松さんのコアなファンだなぁとか、ファンのなかでも中級レベル以上の、かなりの平松通(ひらまつつう)だなぁ、みたいなこと、感じることってありますか?

BONさん わわ、ばんばんち、いきなりどうしたんですか?

ミスチルン いや~、この前、ミスチルの「GIFT for you」(という映画)を見に行ったんですけどね、私も含めて数人しかそのとき入ってなくて。ミスチル自体はでっかいドームとかスタジアムを(そこに入るお客さんで)一瞬にして埋め尽くす(チケットが買えるようになるのと同時に、というか?)ものすごいビックバンドなわけですが、どんなに国民的人気のアーティストであっても、一つのアーティスト関連だけで映画を作るとなると、やっぱりそのアーティストのかなりのファンとか、見る人がわりと狭まってしまうんじゃないかと思うんです。でも、そんなのは当たり前のことだと思うので、少ないとかいう感覚ではなく、ああ、やっぱり自分はこの人たちの信者なんだー!!ものすごいファンなんだ!!みたいなことを自分で感じて、それが嬉しくて。

BONさん ははは。なるほど。それはまさに、平松の場合に置き換えても考えることできますね。私も長いことサイトやってますが、このサイトが平松に与える影響とか考えたりする立場ですから。そしてそんな自分自身の立場が他のファンにどううつっているか、とかもね。

ミスチルン ファンの中心にいる感じですもんね。

BONさん うん、それが逆に他のファンからしたらどうだろうって。

ミスチルン いろいろ考えなきゃならんわけですね。そうだ、紹介してもらった本、ありがとうございます。あたしは島崎貴光さんの「作詞の勉強本」っていうとてもお気に入りの本で作詞の勉強してたんですけど、今回紹介してもらった「プロデュースの基本」という本は、木崎賢治さんという方の本で、今回の本は作詞の技の勉強がメインというより、実際にそういう世界で生きていきたい人が時代の空気を読んだりどうやったら才能が開花するかとかより広い視野で書かれている感じがして、また違ったものも吸収できるのかなって、ありがたいです。著者の木崎さんはBUMP OF CHICKEN (バンプ・オブ・チキン)のプロデュースもされている方なんですよね!!あたし、ミスチルも好きだけどバンプも好きなんです!この平松さんの曲の歌詞もバンプの歌詞とも重なって感じられる部分あって。例えばバンプの「ロストマン」には「どんなふうに夜を過ごしても 昇る日は 同じ」からの「破り損なった 手造りの地図 辿った途中の 現在地 動かないコンパス 片手に乗せて 霞んだ目 凝らしている 君を失った この世界で 僕は何を求め続ける 迷子って 気付いていたって 気付かないフリをした」ってサビの歌詞があるんですけど、平松さんの北風と太陽~エピローグにも「さあ前へ進もうとした時 手に持った地図が破れてても 絶望から見つかる希望もある 地球儀にない宝島」ってところがあって、一回迷子になってるわけですよね。そこから自分を見つける。自分を失う=迷子なわけで、バンプの歌詞では「手造りの地図」は破れていないけど、要するにコンパスにしても地図にしても、そういう方角を教えてくれるものがない状態からの…っていう、状況が同じだなぁって。なにもわからない状態から探すとか見つかるっていう。 「プロデュースの基本」はまだちょっとしか読めていませんが、好きなところから読んでいる感じで。14の「歌詞とは、心という見えないものを可視化したもの」というところで、「なごり雪」の「去年よりずっときれいになった」という歌詞を、別れるときに彼女がきれいに見えてしまうというのは、なんだかすごく真実を感じます。というふうに書いてあって、そういう「真実を描く」っていうのは、私がミスチルの「名もなき詩」を聴いて心を震わせたときもそうですが、すごく大事なことと思うのでこういうことが書いてあって嬉しいです。「ロストマン」にしても平松さんのこの北風と太陽~エピローグにしても、真実っていうものを伝えいるなぁってすごく感じます。 「ロストマン」は桜井さんもこの曲を自身のバンド「Bank Band」で後にカバーしているみたいです。 あと、平松さんの北風と太陽~エピローグの「愛されたいと叫んでるくせに 愛することが怖い 矛盾だらけでいいんだと 胸張って生きてたい」のところは「旅」の歌詞とも重なって感じられました。「旅」の歌詞にもこういうことを伝えている部分があったと思うので…。 「愛されたいと叫んでるくせに 愛することが怖い」とか「流されたくないとしがみつきながら 流れて楽になりたい」とかすごくわかるし、他の人にもきっとわかるなぁって人たくさんいると思うんですが、北風と太陽という誰もが知る童話のテーマに結びつけたところがすごい。「北風と太陽は競わず心に在っていい」…どっちもあっていいんですよね、ほんと。「どうしていいか悩む日々は 必死で生きているって証 輝いているってこと」。太陽に照らされたみたいになりました(笑)。 ではでは、ミスチルンとBONのTEA Time バトルトークでした!!

BONさん うおー、うん、相変わらずの、マシンガントークでした!!ははは。

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