英米語学科 るんちゃん
英米語学科 るんちゃん
英米語学科 るんちゃん
英米語学科 るんちゃん
一人の女性が走ってやってくる
ふみ: ごめん、るんちゃん、待った?
るん: 待ったよ。10分
ふみ: ごめん、怒ってる?
るん: ん?別に、待ったから、待ったといっただけ。
二人はカラオケ屋に入る。
ふみ: 1年ぶりだねー。どの部屋でもいい?
るん: まかせる。あまり意味ないから。
ふみ: るんちゃんは、英米語学科だよね、どんな勉強してるの?
るん: ん?英語。
ふみ: いやそうなんだけど。
るん: 自由に英語やってるよ。最近、慣れてきた。
ふみ: 英語で話すの?
るん: ん? 今は日本語だよね。
ふみ: あ、2時間お願いします。
るん: ん~
二人は部屋に向かう。
ふみ: さてと、この部屋かな。さて、2人カラオケレッツゴー
るん: たまには、ここで練習もいいか。
ふみ: そういえばさあ、るんちゃん、平松愛理のファンだったよね。
部屋とYシャツと私、歌って。
るん: ん?今日もってきたかな。
るんちゃんは、バッグの中から、分厚いクリアファイルを取り出す。
ふみ: 持ってきたって何を?え?それ英語。
勉強熱心だね、ここにきてまで勉強なんて。
るん: ん?勉強じゃないよ。
ふみ: え、だってそれ、英語じゃん。今はカラオケの時間だよ。
るん: とりあえず、部屋Yかけて。
ふみ: あいかわらず、たんたんとしてるね。
るん: え~と、どこだったかな。
ふみ: 何探してるの?
るん: 歌詞。
ふみ: ええ?歌詞って、カラオケだから、字幕でるじゃん。
るん: ん?あ、そうだね
部屋Yイントロが流れはじめる。
ふみ: ほら、はじまっちゃうよ。
るん: あ、あったあった。
ふみ: 何を探してるの?
るん: ♪Could you please listen to me~
ふみ: ちょ、ちょちょ。まって、英語?
平松さん、英語歌詞つけたっけ?
ドリカムは聴いたことあるけど。
るん: ん?これ私が英歌詞つけた。
ふみ: は?
るん: 私は日本の曲、英語しか歌わないよ。
ふみ: わーそのファイル、全部、あなたの訳詞?
るん: ん。あ、歌に専念するから。
これ私のマイ・ブーム、結構楽しいよ。
ふみ: ・・・さすが英米語、おそるべしっ。
るん: ♪Room Y-shirt and me・・