私に関係ないと想ってた(創作)

私に関係ないと想ってた(創作)

シーン1 里美の家 夜

里美はプリントみている

里美、だから違うっていってるでしょ?それは三角形だからわる2。覚えが悪い!

菖蒲、うっるさいなあ!

里美、うるさいはないでしょ!うるさいじゃない!

菖蒲、うるさい

里美、うるさいじゃなくて やって!直して早く!

菖蒲、んーん。

里美、んーん、じゃない! こんなんじゃ、ろくな高校いけないよ。

菖蒲、別にいいよ

里美、いいじゃない!今の うちにちゃんと勉強しておかないと大人になれないの

菖蒲、なれる!

里美、なれない!

菖蒲、なれるの!

里美、うるさい!いうことききなさい!

菖蒲、んーん

里美、聴こえない!日本語話して!

菖蒲、んーん

里美、んーんじゃない!赤ちゃんなの?はやくやって!

武史が玄関を開けてはいってくる

菖蒲、やりたくない。

里美、おこるよ!

武史、菖蒲。シュークリームかってきたよ。

武史は菖蒲にシュークリームを渡そうとする。里美が 奪いゴミ箱に捨てる

里美、汚い。外から帰ってきたら、手を洗って!

武史、捨てるこたないだろう?

里美、それに、晩ごはんは 食べているの!こんなん食べたら太っちゃうでしょ!

武史、そんなにかりかりすることじゃないだろ?たかがシュークリームで。

里美、今、菖蒲は再来年に 控える高校受験で大変な時期なのよ!邪魔しないで。

武史、そのことなんだけどね。今、学歴だけじゃないし、菖蒲のやりたいことを やらせてあげれば?

里美、あんたの意見はきいてない!うるさいからしめるね。

里美はドアを閉める

武史、なんだよ。

武史はごみ箱から、シュークリームをとりだして冷蔵庫にしまう。

武史、ん?

武史はゴミ箱にコンビニの 空き容器が捨ててあるのを みつける。

武史、今日はコンビニの弁当か。あれ?僕のは?

武史はふすまを開ける

武史、里美、晩ごはんは? 僕のは?

里美、そこにあるでしょ?

武史、。。カップ麺?二人はコンビニ弁当で?

里美、仕方ないでしょ?勉強みるので忙しいのと、塾代もかかっているし。

武史、ベースはこちらが出してるはずだよね?住宅代やライフライン、食費も。

里美、冬季講習入れたからね。なんで塾って高いのかしらね。

武史、ちょっと待って。食費としてだしてるお金を、 塾代になってるってこと

里美、うるさいな。菖蒲が 将来惨めになってもいいと いうの?

武史、そんなことはいっていない。でも順番が違うんじゃないか?塾代と勉強の 面倒が優先された結果が、 コンビニとカップ麺

里美、あなたがもっと稼いでくれたらね!

武史、稼いでも、もっと塾代につっこむだろ

里美、あんたは稼いでくればいいの。教育に口ださないでくれる?

武史、そうかよ

里美、勉強させるから閉めるね。

武史、はいはい。

里美、さあ、やるよ!

菖蒲、やあだ!

武史、やれやれ

シーン2 里美と菖蒲の部屋

里美、さあ、もう10時、寝るよ。あートイレいこう。

里美はふすまあけて、トイレにいく。武史が自分の部屋でおしゃべりしている。 里美は聞き耳たてる

愛理、武史さん、スマホ難しいです。

武史、この時期まで、ガラケー使っていたのがすごい 珍しいというか。

愛理、変化に弱いんですー

武史、ものもちもいい、ガラケー10年持っていたんだよね

愛理、そんなに使わなかったからー

武史、ガラケーもぼちぼち サービス終わるってことだから、まだちょっと猶予あるかな

愛理、確かにもう、純粋に メール使う人が減って。

武史、あ、キャリアメール のことね。まあ、確かに、 ラインが普通になったし。

愛理、職場でスラッグ

武史、スラックね。職場で 導入したからね。

愛理、もうどうしようもなくなって、スマホ買った感じ

武史、少しは慣れた?

愛理、ありがとうございました。なんとか、スラックとラインだけは。

武史、僕はね、パソコンに 向かってしゃべっているよ

愛理、え?

武史、パソコン版のライン があって、ハンズフリーで 愛理さんの声もパソコンから聞こえるよ

愛理、え?なんか恥ずかしい。

武史、別に恥ずかしいことはないさ

愛理、教えてくれたうえに 神戸プリンとかいただいちゃってもう頭があがらないです

武史、僕はね、ストレスを 施しをして皆の笑顔を得ることで発散している。

愛理、奥さんと娘さんの具合いかがですか?

武史、最悪だよ。食費を娘の塾代に使われ、今日の僕の夕食はカップラーメンさ

愛理、え?なんですかそれ?

武史、いや、娘も13歳になって、娘中心の生活になるというのはわかるんだけど

愛理、生活費稼いでいる、 しかもメインで稼いでいる 武史さんにカップ麺はかわいそう

武史、なんか優先順位が違うんだよね。カップ麺食べる気分じゃなかったから、 コンビニでカルビ牛丼弁当買ってたべたよ。

愛理、なんか惨めですね

武史、今、自粛モードで、主に金使うのは昼飯ぐらい だけど、これからは晩ごはんもコンビニかな?

愛理、私なら好きな人に、 カップ麺とかできないです

武史、愛理さんは若いから。子どもできると、女性は変わるんだ

愛理、私はそうは思わないです。確かに子ども中心の 生活はイメージできますが、だからといって、 優しい武史さんにそんな仕打ちは私にはできません

武史、ああ、愛理さんが、 嫁さんならなー。。あ、今のジョークね

愛理、今からでも遅くないですよ

武史、え?

愛理、武史さんは私の憧れなんです。優しさに溢れていて

武史、42歳のおじさん捕まえて、からかわないでくれ。愛理さん

愛理、からかっていないです。私ならもっと大事に武史さんに尽くします

武史、優しいって、僕は口下手だから、もので表現してるだけだよ

愛理、そこがいいんです。 女性慣れしてないところとか安心してお話できるし。

武史、い、いやあ、まあ、

その。 愛理、明日、お会いできませんか。スマホの操作方法教えてくれたお礼もしたいし。

武史、いや、あの。

愛理、迷惑ですか?

武史、いや、その、あまり そういうことやったことなくて

愛理、そういうとこも好きです

武史、愛理さん。。

愛理、あ、誤解しないでください。私は普段からこう いうことするタイプではないです。人生で武史さんが 初です。こういうこというのは

武史、愛理さん

愛理、明日、17時に、葛西駅のあるホテル、ルニミエールで。お待ちしてます

里美はわざとトイレを開け締めして音をだす。

武史、あ、妻が聞いているかも。

愛理、だめですか?

武史、(小声)いくよ。1時間くらいなら。

愛理、ありがとう、では、 明日。

武史、わかった。ありがとう。

武史はパソコンいじり、ライン電話きる

里美、まさかな。

里美は寝室に戻る

シーン3 里美の家 夕方

武史はウインドブレーカーをきて、マスクをする

里美、どこか出かけるの

武史、ちょっと買い物

里美、買い物は済ませてるよね。

武史、買い忘れたものがあるんだ

里美、何?

武史、いうほどでもない。

里美、教えて、何?

武史、なんでもいいんじゃん

里美、なんでもよくない。

武史、会社の同僚と会う。 仕事だ。

里美、休みの日に?そもそも、これから在宅ワークに なるんじゃないの?

武史、その前に会議があるんだ。

里美、会議なんて、オンライン会議になるっていってたでしょ

武史、今日はつっかかるなあ。一時間で戻るよ

里美、買い物でも仕事でも ないんでしょ。不要不急。 菖蒲にコロナうつったらどうすんの?いくの辞めて。

武史、一時間で戻るよ

里美、だからいかないでゆうてるでしょ

武史、ああ、じゃあ、自分の晩ごはん、買ってくるよ 。またカップ麺なんでしょ?

里美、今日は作るから。

武史、じゃっ。

武史は外にでる。

里美、武史!

里美は急いで上着をきる。

里美、菖蒲!宿題やってて

菖蒲、はあ?どうしたん

里美、緊急事態発生。今からちょっと、外にでるから 。遅くなるようだったら、 そこにある惣菜パン食べてて

菖蒲、別にいいけど。どうしたん?緊急事態?コロナ宣言でた?学校休み?やった!

里美、そっちの緊急事態じゃない!

里美はマスクをつける。

里美、いってくるね。

里美は外に出て走り出す 近くを通っていたタクシーをみて手あげる。里美はタクシーに乗り込む

里美、葛西駅の近くのホテル。

乗務員、葛西駅前のホテルはいくつがありますが。。

里美、ルニミ。ルニミなんとか

乗務員、ルニミエールですね。了解しました。

里美、場所、変えられてたらどうしよう

乗務員、なんですか?

里美、いえ、独り言です 

タクシーは到着し、里美は お金を払いタクシーをおりる

。 里美、昨日いってたのが、 本当ならば、5時にくるはず

里美は影に隠れて待つ 1700ちょうどに武史が現れてホテルの中に入る それをみて、里美はホテルに入る

里美、武史!やっぱり女と あってたのね!浮気だわ!

武史、やっぱりきてたのか

愛理、あなたが奥さんね

里美、あんた、父親の自覚あんの?13歳の娘の父親なのよ!

支配人、すみませんが、喧嘩なら外でやってもらえませんかね。

3人は外にでる

シーン4 コーヒー屋

3人は席につく。

里美、楽しんでお茶する気はないわよ。武史、説明!

愛理、その前にいっておきたいことがあります。

里美、なによ、こそどろ!

愛理、あなたが、ルニミエールにくることは知ってました。武史さんがラインで 教えてくれました。

里美、それが何よ!

愛理、ほんとに浮気したかったら場所かえますよね。

里美、え?

愛理、私はあなたに会うことに決めたんです。

里美、どういうこと?

愛理、私は独身であなたに とっては人生の後輩ですが 思ったこと云わせていただきます。

里美、な、なによ?

愛理、お子さんいらして、 お子さん中心の生活になるのわかります。ですが、 あまりにも武史さんないがしろじゃないですか?武史さんの晩ごはん、カップ麺?

里美、なんで知ってんの? 昨日の電話聞いてたわよ。 人の家族のこと口出ししないでくれる?

愛理、武史さんだって人間です。そんな扱いしてたら 武史さんの心折れて、私じゃなくても不倫しちゃうんじゃないでしょうか

里美、え、え?

愛理、私にとって武史さんは、憧れの人です。だから 幸せであってほしいんです。あなたが、このまま、 武史さんを惨めな思いさせるなら不倫させていただきます。

里美、もう不倫してるでしょ?

愛理、だから不倫だったら 別の待ち合わせ場所にします。それに、武史さんの気持ちは私にありません

武史、それはどうかな?

里美、武史!

愛理、はっきり云わせてもらうと、武史さん、 口下手だから、不倫なんかしないとたかくくってません?

里美、私には関係ない話だと思ってました。

愛理、それは傲慢ですね。直すつもりはないんですか?

里美、武史!この人なに? なんで私、悪者になってんの?

武史、菖蒲は大事な娘だよ。ただ、里美は物事の順番が違う。 僕は必要とされてないみたいだから、 大事に思ってくれてる愛理さんに身を任せてもいいと思ってる

里美、大事!大事よ。当たり前じゃない。

愛理、大事だったら、カップ麺はないですよね。

里美、ね、ねえ。浮気した こと忘れるから戻ってきて。菖蒲も悲しむよ。

愛理、武史さんを笑顔にするんだったら、私はひきます。

里美、わ、私は武史とお話してるの

武史、愛理さんの云うとおり、順番守るなら戻るよ。

里美、わかったわよ。

愛理、よかったですね。でも油断しないでくださいね。武史さんが不幸になる くらいなら私が奪います。

里美、あんたなにしにきたの?

愛理、では、私はいきますね。これ、ひよ子。皆さんでどうぞ。

愛理は席をたって店をでる

武史、大丈夫。不倫関係にはならないさ。あのコはそういうタイプじゃない。

里美、悪かったよ。私は菖蒲ばっかりになってた

武史、僕も金以外でも菖蒲に接したいんだ。いいかな

里美、うん。

武史、たまには、二人で、 コーヒーでも飲もう。まだ、17時15分だし。18時までに戻れば菖蒲も安心だろう。

武史は注文ボタン押す 係がくる。

武史、ホットカフェラテ2つ。

係、かしこまりました。

シーン5 里美の家 1800

武史と里美が玄関を開ける。菖蒲はYouTubeをみている。

里美、菖蒲!You Tubeじゃないでしょ。

武史、まあまあ、母さん、 菖蒲は夕食食べ終わったら やれるコだよ。

里美、そ、そうね

武史、今夜はババがささっと、ステーキ焼いちゃうぞ 今、買ってきた

菖蒲、おっしゃ、お肉!

武史、スタミナつけて、菖蒲の未来投資だ!

菖蒲、やる気でてきたよ!

里美、久しぶりね。ステーキ。私ももらえるのかしら

武史、勿論。

里美、よしっ。

菖蒲、緊急事態はどうなったの?

里美、忘れて

武史、ははは

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