5年前告白された人を追って（創作）

シーン1 会議室

雄大と愛理はリモート会議用の画面をみている。

女性声、では全体を通して質問のある方いらっしゃいますか？3号館の方は

雄大、大丈夫です。

女性声、では今日のリモート会議は閉会とさせていただきます。ありがとうございました。

雄大、ありがとうございました

雄大は、プロジェクターをはずす。愛理は小さな袋から、お菓子を取り出す。

愛理、雄大さん

雄大、ん？

愛理、これ、神戸プリン食べてください

雄大、ん？神戸行ったの？

愛理、今はネットでもかえるの。

雄大、あ、そう。

愛理、また、明日、食事いきませんか。GO TO EAT はじまってるし。

雄大、土曜日、休出なんだよね。

愛理、じゃあ日曜日。

雄大、今週は疲れているから日曜日はゆっくりとしていたいんだよな

愛理　先週ベットで、これから毎週末、君を予約しとくっていったじゃない。

雄大、ま、まあ、来週また

愛理、来週は必ずね。10日はどう？

雄大のスマホがなる。雄大はでる

雄大、はい。あ、わかりました。すぐいきます。。ごめん、別の会議がはいったんで。あ、プロジェクターしまっといて。

雄大は会議室を出る

愛理、週末はデートなしか。なんかどっと疲れちゃったな。

愛理はゆっくりとプロジェクターをしまい、会議室を出る

愛理　ああ、自販機スペースいって、お茶でもしてよう。

愛理は自販機へと向かう。雄大と夏美がいる。

夏美、なんで私なんですか？あなたが好きな人ってたくさんいると思うんです

雄大、私にいいよってくる女性はタイプじゃないんだ夏美さんのような、派手ではなくて、清楚で、ココロの優しいひとなんだ。

夏美、私、恋愛に興味ないですし。

雄大、そうそう、そういうところも。私がはじめての男性で最後の男性になる。

夏美、遠慮します。

雄大、なあ、一度だけ。食事付き合ってくれるだけでいいんだ。なあ

愛理は雄大に近づく

愛理、あたしとは遊びだった訳？

愛理はセリフを吐き捨て、その場をさる。夏美もその場を去る。雄大は呆然と立っている。

シーン2 職場

愛理は金沢プロジェクトリーダーに近づく

金沢、どうした？大城さん、目が赤いよ

愛理、あ、いえ。あの、すみませんが、体調不良で、午後休いただきたく。

金沢、体調不良？熱は？咳は？鼻は？

愛理、いえ、ちょっと目眩が。

金沢、いかんな。帰って、帰って。熱と咳と鼻の症状とかあったら、休みね。それと、来週一週間は、基本、在宅勤務ね。

愛理、わかりました。

金沢、月曜日、朝、スラッグに報告。それと、朝九時になったら一回電話して。

愛理、了解しました。

愛理が自席戻る。

愛理、（小声）やってらんないわ。ホテルでお茶したい。

涼子、何？あれ、愛理さん目が赤いよ。どうしたの？

愛理、近づかないで。あたしは風邪をひいたのよ。

涼子、やばっ

愛理、まあ、ちょっと体調だから早退するわ

涼子、お大事に

愛理、その神戸プリンどうしたの？

涼子、雄大さんにもらったの。神戸のみやげたって。雄大さんいいひとだよね

愛理、あんなのどこがいいの？！じゃっ

涼子、お疲れ様。

シーン3 ディズニー　昼間

愛理はミラコスタの建物に近づく。係が近づく

係、いらっしゃいませ。予約の方ですか？

愛理、いや、宿泊とかじゃなくてラウンジでお茶しようと

係、宿泊の予約された方ではないのですね。申し訳ございません。只今、ミラコスタでは入場規制がありまして、満席状態です。ディナーでしたらご予約できるのですが。

愛理、ディナーってまだ、1時半。わかったわ。アンバサダーもディズニーホテルも同じ？

係、入場規制はいっているのはミラコスタだけでございます。

愛理、わかったわ、そっちいく

係、申し訳ごさいません。

愛理は係にそっぽを向いて不機嫌な顔しながら、なにかを打ち込んでいる。

ディズニーホテルラウンジ愛理はラウンジに入ろうとする、女性係が近づく

愛理、ひとりですけど。

係2、申し訳ございません。只今、満席でございまして。

愛理、満席？6人ぐらいしかいないじゃない。お客。

係2、申し訳ございません。こちらで、満席とさせていただいてまして、最短で、 16時のご案内となりまして皆様、お待ちいただいているので、申し訳ございませんが。ご予約いたしますか？

愛理、あーあ、もういいや。家帰ってビールでも飲もう。

係2，申し訳ございません

愛理は係にそっぽを向いて不機嫌な顔しながら、なにかを打ち込んでいる。

シーン4 愛理の自宅

愛理はソファに座り、ビールを呑み、するめを口にする。

愛理、もうええわ。おっさんみたいになってるけど。

愛理は缶ビールを飲み干しスマホみる。

愛理、ああもう、広告ばっかり。ウザいなあー。んっ？マッチングアプリか。ああ、私はそんな感じじゃない。

愛理は干しするめを口にする。

愛理、真帆か。充実してそうだな。いいな。んっ。今度は占いの広告？３ヶ月後には結婚を決めることになります？あたしは？

愛理は広告を押して、電話する

ルシアン、はいルシアンです。

愛理、これほんとに無料？

ルシアン、初回、10分間は無料だわよ

愛理、あれ？おねえに当たっちゃった？

ルシアン、声と姿は男だけど、女性の気持ちで接してるのよ

愛理、あはは、ごめんなさい。笑ってはいけない。あたし酔ってるから

ルシアン、大丈夫よ、酔って電話かけてくる女性多いのよ。悩みあるんでしょ？さくっと、10分で鑑定してあげるわ。

愛理、そうなの、悩んで、もう呑まないとやってられないの

ルシアン、悩みを聞かせて。お名前からどうぞ。

愛理、大城愛理です。平成4 年10月1日生まれ。

ルシアン、ああ、いいわね。素晴らしいわ。本日はどんなお悩みですか？

愛理、高橋雄大ってやつが職場にいるのね。筋肉質で顔がきゅっとして好みだったんだけど、やっと３回デートして、意を決して、先週、一晩過ごしたのに、今日、地味な女のこ、くどいてて。あたし遊ばれたの。

ルシアン、その雄大ってやつ最低ね。そんなひとは、もう忘れたほうがいいわよ

愛理、その雄大ってやつはどんなやつ？

ルシアン、ちょっとみてみましょうね。（5秒のま）はい。全然ダメよ。女の敵よ。遊ぶことしか考えていないわ。切替えて、新しい人にすることね。

愛理、やっぱりね。早く気付いてよかったわ。ねえ、私に運命の人は現れるの？３ヶ月後には結婚を決断するような人はいるの？

ルシアン、みてみましょうね。（7秒のま）はい。もういますよ。あなたのことずっとみてますよ

愛理、え？ほんとう？いつ出会うの？３ヶ月で結婚の決断だからすぐだよね？そのひと、筋肉質？顔、きゅっとしてる？

ルシアン、好み大事よね。大丈夫。あなたのタイプだと思うわ

愛理、そのひと遊び人？雄大みたいなひとはこりごり

ルシアン、あなただけをみてるひとよ。

愛理、まだ出会ってないのにそんなことわかるの？

ルシアン、出会ってるわよ。あなたが大学生の頃に

愛理、え？誰？私は大学の頃は星竜馬というテニス部のキャプテンのことばかりおいかけていたけど。そのひと？もうそのひと他のひとと結婚しちゃったわ。だから違うでしょ

ルシアン、そのひとじゃないわ。あなた他のひとに、告白されているでしょ。

愛理、え？えっとー。あ、思い出した！竹田貴教。でも私の好みじゃないわ。草食系だし、筋肉質じゃないし。

ルシアン、そのひとよ！大丈夫！あなたの好みわかっているから。ひとは好きなひとの好みに近づこうとするの。

愛理、でも、この人とは、もう5年もあってないのよ。

ルシアン、簡単よ、今、SNSの時代じゃない？あなた好きでしょ、SNS。

愛理、はい、やってます。

ルシアン、さあ、あなたの世界は３ヶ月で激変するわ。よかったわね。頑張ってね。もうほんとすぐだから。

愛理、ありがとうございました

ルシアン、これで大丈夫かしら。

愛理、はい。

ルシアン、では頑張ってくださいね。それではさようなら

愛理はつうわをきる。

愛理、まさかね。

愛理は、落ち着かない。

愛理、落ち着け。たかが、占いだよ。

愛理はそばにあるビールを飲む

愛理、竹田貴教。フェイスブックにいる？

愛理はスマホいじる。

愛理、あ、いた。あ、きゅっとしてる、うわ、腕の筋肉すごい。なになに、最近のコロナ禍で思うように、トレーニングできてない。僕はあのとき云われたことを、そうなると誓って今に至る。だから在宅でもエクササイズは辞め無い。もしかして、私の為に？なんか急に緊張してきた。どうしよう。とりあえず友達申請だけしておこう。

シーン5 昼、愛理の自宅

愛理はパジャマ姿でソファに寝そべっている。目が覚める。

愛理、ああー。もう昼かあ。あれは夢だったのかな？

愛理はスマホをみる。

愛理、発信履歴ある。占いは聞いたんだよね。あ、竹田貴教。

愛理はスマホをいじる

愛理、まだ、承認されてないか。メッセージ書かなかったからかな。私、自分の顔載せてないし。

愛理は電話する

真帆、愛理？どうしたんいきなり。

愛理、あ、ごめん、ごめん。忙しかった？

真帆、メッセンジャーみてオンラインだから暇だろうと思ってかけたんでしょ？

愛理、そのとおり。

真帆、とはいえ？通話は久しぶり。2年は通話してなかったね

愛理、あはは、いつもはチャットだからね。

真帆、どうしたん？通話する理由あったん？

愛理、たいしたことじゃないんだけど。うちら大学時代にテニス部の星流星追いかけてたじゃん。

真帆、そうだったね

愛理、同じテニス部だった竹田貴教覚えてる？

真帆、うん、フェイスブックで友達になってるよ。

愛理、え？あ、そうなの？私、友達申請したけど、まだ承認されなくて。

真帆、あれ？愛理忘れたん？竹田さんが愛理に告白したけど、筋肉質じゃなくてひょろってしてるから、タイプじゃないって振ったじゃん。そりゃ承認しないよ。

愛理、今みたら、筋肉質になってんだよね。

真帆、竹田さんはあのとき傷ついたから承認しないんじゃない。いまさら、そんな理由じゃ

愛理、いや、友達でいいからさ、お願いとかしてもらえる？

真帆、えー。愛理どうしたん？大きな失恋でもして、やけになってんの？

愛理、いや、なんとなく気になって。

真帆、一応、竹田さんのメッセンジャーに書いておくけど期待しないでね。あたしも最近、いいねぐらいしか押してないし

愛理、宜しく。今度、食べにいこう。

真帆、まっ、落ち着いたらね。あたし、今、買い物中なの。またね。

愛理、あ、ごめんね。真帆

愛理は通話を終了する

愛理、やっぱ、普通に考えて無理があるわな。さ、お腹すいた。昨日、買っておいたサラダとスパゲッティでも食べよう

愛理は台所にいき、冷蔵庫からサラダとスパゲッティを取り出す。スパゲッティを電子レンジで温める。愛理はスパゲッティとサラダを食べる

愛理、タラスパ、タラスパー。

愛理は食べながら、スマホみる。

愛理、あっ、竹田さん更新してる。え？なに？思わぬ人から友達申請あった。これ私のこと？どんな気持ちで申請してきたかわからないので、僕はその方に提案する。月曜日、新浦安駅にある、オリエンタルホテルのラウンジ、ブローニュの森で、14時にお茶することになっている。なにか伝えたかったら、来て。こなかったら、友達申請は棄却しよう。。。えー。月曜日、あたし、試されてる？

シーン6 愛理の家、朝。

愛理は通話をする。

金沢、はい、金沢です。

愛理、大城です。スラックで書いたとおり、熱と鼻は異常ないのですが、喉が痛みあるので休みます

金沢、わかった。とりあえず、また明日、スラックに書いて、様子を書いてください。今週中はいいというまで続けてください。電話はいい。今日は休み。明日以降は調子よければ在宅勤務。悪かったらやすみ。

愛理、わかりました

金沢、いいというまで出社はしないで

愛理、了解いたしました

金沢、お大事に。

愛理は電話きる。

愛理、よし、今日、ホテルにいくっきゃない。

シーン7 ブローニュの森

愛理は入り口に近づく

係3、お一人ですか？

愛理、ひとりです。あ、あとでふえる。。かも。

係3、３人用のテーブルで宜しいですか？こちらでいかがですか？

愛理、はい、大丈夫です。

愛理は椅子に座る

係3、お食事ですか、お飲み物ですか

愛理、飲み物です。

係3、では、飲み物のメニューです。

係はメニューを置く

愛理、あ、マンゴティで。

係3、かしこまりました。

係は去る

愛理、客が女性しかいない。こりゃ騙されたかな。でもまだ、1時半だし。とりあえず待ってみよう。

5分後、係がティをもってくる。

係3，ごゆっくりどうぞ。

愛理はティバックを急須にいれる

1405愛理はキョロキョロ店内を見回す

。愛理、動きない。だまされたかな。

店の外側から男性が近づく

竹田、あれ？もしかして？大城愛理さんじゃない？

愛理、え？あ？！竹田さん

竹田、何やってるの？こんなとこで。

愛理、何って、えっと。

竹田、誰か待ってるの？

愛理、ひ、ひとりで飲んでただけ。

竹田、ちょっと、お邪魔していい？

愛理、あ、はい。

竹田は正面にまわり、愛理のいるテーブルにすわる。

竹田、あ、俺、トマトジュース。

係3.かしこまりました。

竹田、いや、5年ぶり？しかもこんなとこで！どうしてた？

愛理、竹田さんって、こんなしゃべるひとだったっけ

竹田、ははは。まあ、あの頃はみんな星竜馬ばかりみてたから、俺は影にかくれてた。元気？

愛理、げ、元気だよ。なんか、顔がシャープになったね。

竹田、ははは。あのとき、君は俺を振ったのに？

愛理、あ、あの頃は、私もどうかしてたのよ。

竹田、そう。今日は月曜日だけど、仕事はどうしたの？サービス業とか？

愛理、いえ、今日は休暇とって。

竹田、ああ、そうなんだ。優雅だなあ。いいなあ。

愛理、竹田さんは会社経営してるんだよね。

竹田、そう、まだ小さいけどね。このコロナの中、食品は売れるからね。なんとかなってる。スーパーへの卸問屋。あれ？よく知ってるね。なんで。

愛理、風の噂で。そ、そう

竹田、俺が噂になってるなんてね

愛理、たまたま、な、のよ

竹田、そうなんだ。あれ？それまだ飲んでないの？

愛理はあわてて、急須からティをいれて、一気にのむ

竹田、一気にいかなくてもいつからいたの？お茶しにきてお茶のまないなんて。

愛理、ちょっとぼーとしたかったの

竹田、知ってる？今、ディズニーのホテルやばいらしいよ。ミラコスタは予約ないと入れないし、ディズニーホテルでさえ、ラウンジすごく待つんだって。ここを選ぶとは賢いね。

愛理、え、ええ。

竹田、大城さんは今、彼氏とかいるの

愛理、いたらこんなとこでひとりお茶してないわ、竹田さんは？

竹田、俺は昔から、あるひとだけをみてるさ。片思いってやつ。

愛理、そ、そうなんだ。

竹田、邪魔したね。ひとりの時間って、結構よかったりする。

愛理、あ、トマトジュースは

係3.お待たせしました

竹田は一気に飲み干す。

竹田、そのティ代は奢るよ。すみません。このティとトマトジュース会計一緒で

係3.かしこまりました。

愛理、あたしもでます。

竹田、じゃでようか。

竹田は会計すます。

竹田、ごめん、俺、今日、ここに泊まってるんで、ここで。

愛理、あ、はい。今日はありがとうございました。

竹田、じゃ。またいつか。

竹田は去る

愛理は少しの間、呆然としている。

シーン8 愛理の自宅

愛理はラーメンを食べている。スマホをみる。

愛理、あ、更新してる。何？えっ？！今日珍しい方にお会いした。その方は、私に興味をもってるようだが、私は遊びは嫌なので、ひとつ無茶な提案をする。私は明日、明後日と休みなので神戸にいく。明日、朝九時に生田神社にいる予定。もし、その方が本気なら、明日会えると思う。ええ？神戸？明日朝9時って。

スマホをいそいでいじる

愛理、運休もあるから、ここ18時にでないと間に合わない。どうしよう。今、17 時15分

愛理は電話する

真帆、はい。あれ？どうしたん？

愛理、真帆は明日休み？

真帆、仕事だよ

愛理、そうか、明日、一緒に神戸とかいけない？と思ったけど。

真帆、神戸？いきなり、何？無茶いわないでよ。

愛理、そうだよね。わかった

真帆、あっ、何？

愛理はきる。

愛理、ええと、誰だっけ。るし、ルシアン。え？この人、1分しゃべると1000円もするの？いや、3分だけ

愛理は電話する

ルシアン、ルシアンです。

愛理、こないだみてもらった大城愛理です

ルシアン、はい、愛理さんどうされました？

愛理、時間ないから、詳しくは話せないんだけど

ルシアン、大丈夫よ。わかるから

愛理、SNSで私をなんとなく誘っている人がいるの

ルシアン、なんとなく。

愛理、フェイスブックだけど、その人のアカウントの投稿で、明日、その人、神戸いくのね。で、その人はある特定のひとに向けて、神戸明日いきませんか？生田神社で明日朝9時にきませんかと。特定の人は私かもしれない

ルシアン、生田神社。恋愛の神様ね。いいところじゃない。そのひとの名前わかるかしら

愛理、竹田貴教

ルシアン、ちょっとみてみましょうね。。。はい。あなたすぐに神戸いってください。

愛理、やっぱり

ルシアン、あなたいきたいんでしょ。自分に素直になって。その方はあなたをずっと待ってるの

愛理、ありがとうございます。じゃ。

ルシアン、もういいかしら

愛理、今いかないと間に合わない

ルシアン、応援してるわよ頑張ってね。さようなら

愛理は電話きる。

愛理、飛行機と宿とらなきゃ。

愛理はラーメン食べながらスマホいじる。

シーン9 神戸空港　夜

愛理は空港を移動する

シーン10 生田神社　9時

愛理、竹田さんいてくれよいないと私はただのバカ

真帆が近づく

真帆、きたんだね。

愛理、真帆？なんで？あ、龍二さん

真帆、私たちは今付き合っているの

愛理、それはいいけどなんでここに？

真帆、それは私のセリフ。ふふ、わかるけどね。ねえちょっときて。

３人は絵馬のところへいく真帆はかかっている絵馬をとる

真帆、読んでみて。

愛理、親愛なる愛理さん、今年こそ、私に振り向いてくれますように。9月26日先週。あっ

竹田が愛理に近づく

竹田、神戸きてくれたんだね。ありがとう。

愛理、あたしをずっと思っていたんですね。気づかなくて

竹田、恋愛の神様の場所でなんだけど。付き合ってください。

愛理、はい。

真帆、さて、決まったところで、あたしたちは別行動とるから。須磨海岸でもいっておいで。

愛理、須磨海岸

真帆、海、好きでしょ。

シーン11 須磨海岸　遊歩道

竹田、5年ごしの夢が叶った

愛理、あの。。

竹田、SNSは大学卒業して、すぐにみつけたよ。愛理さん、全然気づかないんだもん

愛理、気づかなかった

竹田、愛理さんダメだよ。遊び人の男にフラレて、はらいせに、早退して、ディズニーのホテルとかいっちゃ。あれじゃ会社にバレバレだよ

愛理、ええー！恥ずかしい

竹田、愛理さん、日記のようにフェイスブックしてるけど、誰が読んでるかわからないから気をつけたほうがいいよ。でも僕にとってはそれがよかった

愛理、ああー。全部知られてるってこと？ああ！恥ずかしい。

竹田、いまでも、マッチョ好きなんだね。だから、意識してマッチョにした。

愛理、でも今、冷静に考えたらへんなマッチョばかり好きになってた。おかしいよね

竹田、マッチョ大事？

愛理、今は贅肉にならない程度であれば。私、勉強しました。

竹田、でも、マッチョになってるひとで気になった。マッチョは当たり！真帆がいってた。

愛理、もうー。真帆もひと悪すぎ。知っててあの会話か

竹田、でもこの5年楽しかった。君は最初の３年は、自炊してて、アップしてたから、自分も真似して作ってアップしてみたり

愛理、ええ？

竹田、やっぱり気づいてないか、あと、海とかね。自分も君がいった海、別の日にいったりして。

愛理、あたしのことは書いた？

竹田、全然。

愛理、あたしのどんなとこ好き？

竹田、5年前は正直、顔がタイプだった

愛理、そうなの？ふへ

竹田、けど、君のアップしたのみてるうちに、料理がうまそうだったり、意外と繊細だったり。前より好きになった。

愛理、ずるいー。あたしを全部みてたの。あたしは、まだ、あなたを意識してから、3日も経ってないのにー

竹田、ははは、今から、うちのフェイスブックみたらいいよ

竹田は鞄から指輪の箱だしみせる。

竹田、結婚前提に付き合ってください。

愛理、はい。

竹田は指輪をはめる

愛理、ああーなにもかもずるい。ああもう。

竹田、ははは。さあ、ハープが好きだったね。ロープウェイ乗って、ハープ園いこう

愛理、ずるいー。竹田さんの趣味教えて！

竹田、ははは

end